RB勢について、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問がF１専門メディア『F1 INSIDER』で「角田は来季、マックスの隣で走る候補だ。今季残りのレースが、来季のドライバーラインナップを決めるだろう。私はレッドブルのジュニアドライバーがマックスと一緒に走る可能性が高いと考えており、角田とローソンを比較することにした。彼らは同じマテリアル、同じ条件下で、今後６レースでどちらが優れているかを証明する必要がある」と語っている。

『GP FANS』は、「もしレッドブルが角田かローソンを選ぶなら、ペレスはリカルドと同様にF１界から去る可能性が高く、その代わりに新たな若手ドライバーがRBに加わることになるだろう。３人のドライバーのいずれかを選ぶかで、レッドブル・グループは両チームの将来の戦略を明確にすることになる」と指摘する。

　同メディアは、レッドブルの選択肢のひとつとして、フェルスタッペンをチームに留めるために、彼の力を最大限に引き出し、彼を長期的に満足させる効果的な手段を探ることを挙げ、それが2021年最終戦のアブダビGP以降、彼が「共同作業を楽しんでいるように見える」ペレスを残留させることであるという。
  　この「現状維持」策に対し、RB勢らにドライバーを切り替えることは、「レッドブルにより良い結果をもたらす可能性がある」ものの、フェルスタッペンとのプロジェクトに悪影響を及ぼすかもしれないと、同メディアは懸念を示す。

　また、「以前なら若手ドライバーが成長し、昇格のチャンスを得るための場であったRBだが、最近ではチームが高く評価していない有能なドライバー（角田）や、他チームから放出されたドライバーの一時的な“待機場所”になりつつある。そんな中で、もしローソンが昇格した場合、彼より評価が低いと判断された角田をRBが起用し続けることの意味が問われるだろう。同様に、もしペレスが残留すれば、RBは若手ドライバーが前進する上でのボトルネックであるように見えるかもしれない」とも綴っている。

　三つ巴の戦いが非常に興味深いものとなるのは間違いないが、レッドブルがいかなる方向性を示すかによって、３人のドライバー（あるいはフェルスタッペンも含まれる？）の去就に大きな影響が及ぶ可能性があるということであり、残りのシーズンでのコース内外での彼らの動向には要注目である。

構成●THE DIGEST編集部


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