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ラグビー

次に日本代表キャップを刻むのは?【リーグワン】ネクストジャパン5選! 21日に開幕する新シーズンの注目株

向風見也

2024.12.20

ベストラインブレイカー賞も受賞した木田。持ち前の突破力を今季も披露できるか。(C) Getty Images

ベストラインブレイカー賞も受賞した木田。持ち前の突破力を今季も披露できるか。(C) Getty Images

●木田晴斗
(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/ウイング/176センチ・90キロ/25歳)

 開拓者である。

 小学4年で極真空手の世界ジュニア選手権でチャンピオンに輝く。その翌年にラグビーを始めると、私立の関西大倉中では自らラグビー部を作ってしまう。徐々に部員を増やし、3年目には公式戦勝利を果たす。

 高校は内部進学し、立命大のスポーツ推薦を勝ち取るや同大との「1年生試合」でちょうど観戦に来ていたスピアーズ関係者の目に留まった。それが、プロ実質初年度のリーグワンのベストラインブレイカー賞ゲットの引き金となった。

 横殴りのタックルを食らっても身体の軸がぶれず、正対する相手とコンタクトしても半身、前に出て、ボールを活かす。左足でのキックやハイボールキャッチも冴え、昨秋のワールドカップフランス大会への代表選考にも絡んだ。

 現代表指揮官のエディー・ジョーンズヘッドコーチも、適宜この人と面談。注目している様子だ。この秋に言った。

「色々と気にはかけてくれていて。(代表には)もちろん行きたいです。でも、まずは自分の身体をフルに持っていくことにフォーカスしていました。開幕戦で勝って、優勝することを(目標として)見ている。一貫してプレーできるようにしていきたいです」
 

●ハリー・ホッキングス
(東京サントリーサンゴリアス/ロック/206センチ・118キロ/26歳)

 リーグワンでは日本代表資格のある選手は「カテゴリA」として外国人枠とは無制限に出場できる。今季からその「A」の隊列に入ったひとりが、この長身戦士だ。

 母国のオーストラリアでテニス、水泳、バレーボールに親しみながら、ラグビーで高校、20歳以下代表となった大器である。2020年から在籍するサンゴリアスの一員として、昨季の段階でこう話している。

「(代表入りの)チャンスに恵まれれば非常にエキサイティングなことで、大きな名誉であります。もしそのタイミングが来て、そのようなチャンスに恵まれたら、自分のスタンダードが認められたことになるので嬉しい。ただ現時点ではサントリーに全神経を注ぎ、自分のパフォーマンスを高めたいです」

 恵まれたサイズにスピードと運動量とばねを搭載し、味方が放った高い弾道のキックを獲ったり、接点という接点に身体を差し込んだり。混とん状態から抜け出した際の走りも見事。これからのシーズンでも持ち味を発揮すれば、日本代表ですでに常連のワーナー・ディアンズとのツインタワーが誕生するか。
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