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わずか1ミリ差での決着――。五輪出場の道が途絶えた男子ロコ・ソラーレに“マリリン”が誇りを持った「ロコの絆」「女子チーム奮起の意図」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.02.11

男子のロコ・ソラーレは準優勝。チーム創設者で代表理事を務める本橋麻里(一番右)も銀メダルを手にした。(C)JCA/H.IDE

男子のロコ・ソラーレは準優勝。チーム創設者で代表理事を務める本橋麻里(一番右)も銀メダルを手にした。(C)JCA/H.IDE

 スタンドには準決勝で敗れた女子チームの藤澤五月や吉田知那美らが観戦し、熱心に声援を送った。サードの中原亜星がダブルテイクアウトを奪うたびに「すごい!」と拍手を送り、前田の好ショットが決まると「ナイスー!」と試合さながらの声量でパワーを送った。“チーム・ロコ”として一緒に戦っている姿について、現在は同チームの代表理事を務める彼女はその狙いを次のように説明する。

「この試合はさっちゃん(藤澤)とか、ソラーレに観てほしくて。みんなも会場に来てくれたので、本当にロコ全体として常に勝ちを目指してみんな準備している。でも、努力しているけど負ける時もある。その負けたあとに、どういう風にみんなでまた立ち上がっていくかというのを、今シーズンはやっていきたいので。そのためにも、お姉さん方が会場で観てくれたのはすごい大きいですし、まだまだ(女子は)チャンスがあるので。ここからこの試合を観て、お姉さん方も上げていけるなと思えました」
 
 女子チームは今大会3位になったことで、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表候補決定戦の出場権を手にした。相手は昨年の日本選手権を制したSC軽井沢クラブ、そして今回日本一に輝いたフォルティウスと実力伯仲の3チームの争いになる。

 一方の男子チームは準優勝に終わり、オリンピック出場の可能性が途絶えた。それでも本橋さんは「本当に大きな一歩を踏み出した」と優しく語り、「きっと意味のない負けも勝ちもないと思う。自分たちでこの負けがすごく意味があった、次のステップに成長するために負けてしまったことをしっかり受け止めれるような選手たちなので、しっかり出し切ったと思います。あとは実力を上げるだけなので、また来年帰ってこれるようにしたい」と、さらなるレベルアップに期待をかけ前向きな気持ちで会場を去った。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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