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バレーボール

石川祐希だけじゃない、世界最高峰リーグで研鑽を積む”もうひとりの侍”。ミラノの元気印・大塚達宣が初先発で感じた「課題」

佳子S.バディアーリ

2025.02.24

 アウェーの地トルコで開催されたCL4回戦プレーオフ初戦から中3日でこのペルージャ戦を迎えたミラノは、体調不良で主力を欠く厳しいチーム状況だった。五輪2連覇中のフランス代表OHヤシヌ・ルアティも感冒の影響で出場を見合わせることになり、途中起用16試合で貢献してきた大塚に白羽の矢が立った。

――チームが万全ではない中で臨んだ試合だったが?

「特にこの1週間、2週間は今シーズンで一番忙しいんじゃないかぐらいのハードスケジュールで、移動もすごい長距離でタフな日程でした。チーム内でもトラブルというか、コンディション面で少し問題がある選手が多いのは確か。今日の試合でいつものスタートメンバーがコートに立っていなかったのはそういうことだったんですけど、僕にとってそれはチャンスでもあります」

「フル出場して感じたことは、できれば試合後半の4セット、5セットになっても同じパフォーマンスを維持すること。それが理想ですけど、なかなか難しいのは事実なので、低いパフォーマンスの時にどれだけ自分を鼓舞できるか、最低ラインをより高く持っていけるかを意識してやっていきたいなとずっと思っています。それも経験でもあるので、今日はトップチームのペルージャが相手でしたが、良い経験だったかなと思います」
 
 新しい環境への適応に奮闘していた開幕前、怪我を経験した前半戦、そして3回目の取材となった今回は先発を任され、試合終了までコートに立ち続ける姿を見せてくれた。

 持ち前の“元気”でミラノを盛り立てる大塚が、チームメイトから愛されていることを理解するのは容易だった。マイクを切った後、少し前のインタビューで披露したイタリア語の上達ぶりに驚かされたと伝えると、「マジすか!? めっちゃうれしいです。毎日、勉強してるんです」と満面の“タツノリスマイル”。努力を惜しまない大塚に、6位以上で出場が決まったプレーオフがさらなる前進の機会を与えてくれるはずだ。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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