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バレーボール

プレーオフ初戦を勝利で終えた石川祐希を直撃!2戦連続の限定出場も「今は体調が戻って普通にできてます」

佳子S.バディアーリ

2025.03.11

 2020-21から所属したミラノでのプレーオフは、8位で最後の切符を手にして臨んだ2022-23に、全勝でレギュラーシーズンを終えていた首位ペルージャを準々決勝で撃沈。6位で出場した昨季も3位ピアチェンツァを退けて2年連続の4強入りを成し遂げ、準決勝で惜しくも敗れたが再びペルージャを震え上がらせた。2季連続の下剋上へチームを先導し、身をもって経験した“何が起こるかわからない”。だからこそ、トップクラブの一員となった今も慢心はない。
 
「プレーオフは本当に1試合1試合というか、今までのレギュラーシーズンの順位は関係ない戦いになるので、1戦ごとに勝ち切っていくことが必要になります。3回勝たないと次へは進めないので。今日は勝利しましたが、すぐ切り替えて、プレーオフで言えば2戦目のモデナのホーム戦、それからその前のチャンピオンズリーグ準々決勝、目の前の試合だけを考えながら戦っていきたいと思います」

 ペルージャの本拠地、『パラ・バルトン・エナジー』には、この日も日本から大勢の観客。その中で、イタリア旅行中に急きょチケットを購入した20代の兄弟と、会合で滞在している別の都市から週末を利用して足を運んだ医療関係者6人グループがいた。「バレーボールの熱狂的なファンではなく、石川のことは東京五輪で知った」のだという。プレー時間が少なく、さぞ残念がっているだろうと思ったが、「いえいえ、すごい迫力の試合が観れて大満足」「石川選手がとんでもないところで戦っていることに驚いた」「次にイタリアへ来る目的ができた」と嬉しい反応。背番号14の存在が、バレーボールへの興味のすそ野を広げていることを実感させられた。

 今季のプレーオフで是非とも栄冠を手にして、キャリアに新たなページを刻むことを期待したい。それは、きっと日本バレーボール界の未来へも繋がるはずだ。

取材・文●佳子S.バディアーリ
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