各国専門メディアも当然ながら、軒並みポジティブに角田の予選を報じており、前出の『MOTORIONLINE』は「ユウキは2025年を５番目のタイムでスタートさせた。この日本人ドライバーは、初日のフリー走行２回目でマックス・フェルスタッペン（レッドブル）を上回る素晴らしい結果を残した。これはファエンツァのスタッフたちによる優れた仕事の賜物だったが、予選でもノリスによるトウの助けも借りて、さらにタイムを削ることに成功した」と、この週末の快進撃を評している。
  　また、予選での「勝者と敗者」を選定したメディアも幾つかあるが、その全てで前者に彼の名前が挙げられている。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』もそのひとつで、「５番手、そしてマックスから0.2秒差以内……レッドブルから昇格を見送られた角田にとっては“格下”の車で成し遂げた快挙。これは、キャリアで最も厳しい瞬間を迎えている彼の完璧な返答であり、自身がどれほど頼れるドライバーに成長したかを改めて示す、タイミングの良い証明となった」と寸評を綴った。

　一方、F１専門サイト『PLANETF1.COM』は「レッドブル新加入のドライバー（リアム・ローソン）がセッションを早々に終える中、昇格を見送られた男は、自身にチャンスが与えられるべきだった理由を示し続けた。角田は圧巻のパフォーマンスを見せ、フェラーリ勢をも抑える結果を残した。日本人ドライバーにとっては、キャリアで２番目に良い予選結果。決勝では、手強いライバルたちを抑えるのは簡単ではないだろうが、ポイント獲得で初戦を終える絶好のチャンスを手にしている」と、こちらも去就に結び付けて評している。

　そして『CRASH』も、「レッドブルへの昇格を見送られた角田は、予選で最も輝いたドライバーのひとりだった。『マジック』のようなラストアタックを決め、フェラーリ勢を上回ってレーシングブルズに驚きの３列目のスタートをもたらした。24歳の日本人ドライバーによる非常に印象的なパフォーマンスであり、レッドブルの新たなナンバー２が苦戦した日に、自身がどれだけの実力を持っているかを改めて示す結果となった」と、角田の“リベンジ”を伝えた。

構成●THE DIGEST編集部
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