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バレーボール

【男子バレー】伊リーグPO準決勝、ペルージャ2連勝で決勝進出へ王手! 石川祐希は途中出場から要所で流れを引き寄せるプレー

THE DIGEST編集部

2025.04.15

3戦連続でベンチスタート。出場した際には豪快なアタックもみせた。(C) Getty Images

3戦連続でベンチスタート。出場した際には豪快なアタックもみせた。(C) Getty Images

 第4セット、チヴィタノーヴァは第2セットでアタック決定率74%を記録するも前のセットで足首を軽く痛めた模様のOHブルガリア代表アレクサンダル・ニコロフとベテランMBのセルビア代表マルコ・ポドラシュチャニンをベンチに下げたまま、3セット目途中から起用したOHカナダ代表エリック・レプキーとサーブに長けたMBジョバンニ・ガルジューロ(イタリア)を残してスタートする。一進一退の展開が続くなか、ペルージャはサーブのフットフォルトと不安定なレセプションで後半に2失点を招いて後退。終盤にも相手のサーブに苦戦して失速し、タイブレークへ持ち込まれた。
 
 最終セットは、開始直後からリーグランキングのエース部門で後続に10本差(試合開始時点)をつけ首位に立つプロトニツキのサーブが炸裂する。3連続エースを含むブレーク4本で一気に前に出るとセメニウクにもエースが飛び出しリード4点でコートチェンジ。勢いのまま、相手に反撃の機会を与えることなく2時間32分の激闘を制し、2連勝で決勝進出へ王手をかけた。

 途中出場した石川は、アタックでの2得点で試合を終えた。同ポジションのプロトニツキが攻撃面でやや苦戦した様子だったが、これまで幾度も勝利を呼び込んだチームの拠り所であるサーブはこの日も健在。セメニウクもシーズン終盤の今、攻守における安定感を一段と上げている。ペルージャとしては、プレーオフ開幕から連勝中の布陣に手をつけたくないところだろう。

 準決勝のもう1試合は、1位トレンティーノが3-2(27-25、15-25、25-20、22-25、15-9)でホームの5位ピアチェンツァに勝利し、ペルージャと並び2勝目を挙げた。両カードの第2戦は伊リーグのプレーオフに相応しい大激戦のタイブレーク。それぞれの試合で、ヒートアップしたチームマネージャー(チヴィタノーヴァとピアチェンツァ)が違反行為により退場処分を受ける事態も起きた。

 ペルージャが3連勝で決勝への切符を狙いホームで臨む第3戦は日本時間4月17日午前3時30分開始。トレンティーノ対ピアチェンツァは翌18日に予定されている。

 5位決定戦は、チステルナ所属の垂水優芽が先発出場するも、第1セット終盤にベンチへ下がった後、2セット目以降の出場はなくアタックによる1得点のみ。チームはヴェローナに0-3(15-25、18-15、22-25)で敗れ、このシリーズを1勝1敗(全5試合)とし、欧州大会出場を争う準決勝へ現在4位で最終枠入りしている。

 ミラノの大塚達宣も、東京とパリで五輪連覇中のフランス代表ヤシヌ・ルアティの対角で先発出場。第1セットにアタック決定率57%をマークし、第2セットにはバックアタックでチーム最初の得点をもたらした。一時、元ブルガリア代表マテイ・カジースキと交代の後、3セット目は再び開始からコートに立ち、チーム2位の8得点(アタック7.エース1)を記録するなど健闘したが、モデナに0-3(21-25、19-25、24-16)に敗れ、2連敗で5位。残る3試合でどこまで盛り返せるかが、このラウンド突破のカギを握る。

 次戦は、レギュラーシーズン6位のミラノがホームで同9位のパドヴァと対戦(日本時間4月17日)。同8位チステルナは7位モデナとのアウェー戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部
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