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バレーボール

優勝候補ペルージャがまさかの3連敗でPO決勝進出逃す。イタリア名物アナが指摘した敗因、石川祐希に“求められるもの”「本音を言えば...」

佳子S.バディアーリ

2025.04.28

 ところが、2セット目はビハインド3点から反撃のチャンスを探る。中盤の終わりに、チヴィタノーヴァのOHイタリア代表マッティア・ボットロのアグレッシブなサーブに苦戦する。ペルージャはエース2本の後に誤打が続くなどして5連続失点に見舞われ、このセットを落とす。

 第3セットも、チヴィタノーヴァの冴えわたるサーブとハイボールを高確率で得点に変える攻撃力の前に、終始劣勢を強いられる。相手のミス以外でペルージャが挙げたのは、わずか10得点。石川も開始直後のアタックによる1得点にとどまった。
 
 奪取必須の第4セット、窮地に立たされたチームを鼓舞し続けたのは石川だった。最初の得点を挙げたセメニウクに、まるで自分がアタックを決めたかの如く雄叫びを上げながら駆け寄りガッツポーズ。ペルージャがこの試合初めてリードのまま前半を終える。

 絶好調を維持する相手のサーブに石川、セメニウクとリベロのマッシモ・コラチがレセプションを乱されて一時、同点とされるが、ペルージャは石川のバックアタックを皮切りに3連続得点で再び前へ出る。だが、タイブレークを回避して勝負を決めたいチヴィタノーヴァも諦めず、20-19。このセットだけで7得点を挙げて気を吐いた石川もエースを許すなど、第2セットを決定づけたボットロのサーブでまたしてもレセプションが崩壊し、3連続失点。最後はベンタラのサーブがラインを割り、ペルージャは決勝の舞台へ上がることなくスクデット(リーグ優勝)連覇が消滅した。
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