タスティエーラは、もはや言うまでもないが、一昨年の日本ダービー馬。その後は菊花賞(GⅠ)2着、秋の天皇賞(GⅠ)2着としていたが、長く勝ち星から見放されていた。しかし、昨年12月の香港カップ(G1)で3着とした経験を活かし、今回は実に鮮やかなレースぶりで久々の美酒に酔った。
管理する堀調教師は「この遠征ではいろいろな方にお世話になりましたが、この勝利で報われた気がします」とコメントしており、現代を代表する敏腕トレーナーがタスティエーラに関してどのような工夫を施していたのか、実に興味深い。
プログノーシスは、これで本レース3年連続の2着。「シルバーコレクター」との呼び声も聞こえるが、これは凡庸な馬にできる記録ではない。どのような状況であれ、3年続けて“らしい”走りができるというのは、また特異な才能である。
それに先立って行なわれたチェアマンズスプリントプライズ(G1、芝1200m)には、サトノレーヴ(牡6歳/美浦・堀宣行厩舎)、ルガル(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)、ダノンマッキンリー(牡4歳/栗東・藤原英昭厩舎)、エイシンフェンサー(牝5歳/栗東・吉村圭司厩舎)の4頭がエントリー。「短距離王国」と言われる香港のニューヒーローに挑んだ。
しかし香港の壁は、やはり高かった。平均ペースの流れで進んだこのレース。圧倒的1番人気のカーインライジング(せん4歳/香港/デヴィッド・ヘイズ厩舎)は直線半ばで一気に抜け出して後続を突き放すと、あとは流すようなレースぶりで、中団から脚を伸ばしたサトノレーヴに2馬身1/4差を付けて楽々とゴールに飛び込んだ。
管理する堀調教師は「この遠征ではいろいろな方にお世話になりましたが、この勝利で報われた気がします」とコメントしており、現代を代表する敏腕トレーナーがタスティエーラに関してどのような工夫を施していたのか、実に興味深い。
プログノーシスは、これで本レース3年連続の2着。「シルバーコレクター」との呼び声も聞こえるが、これは凡庸な馬にできる記録ではない。どのような状況であれ、3年続けて“らしい”走りができるというのは、また特異な才能である。
それに先立って行なわれたチェアマンズスプリントプライズ(G1、芝1200m)には、サトノレーヴ(牡6歳/美浦・堀宣行厩舎)、ルガル(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)、ダノンマッキンリー(牡4歳/栗東・藤原英昭厩舎)、エイシンフェンサー(牝5歳/栗東・吉村圭司厩舎)の4頭がエントリー。「短距離王国」と言われる香港のニューヒーローに挑んだ。
しかし香港の壁は、やはり高かった。平均ペースの流れで進んだこのレース。圧倒的1番人気のカーインライジング(せん4歳/香港/デヴィッド・ヘイズ厩舎)は直線半ばで一気に抜け出して後続を突き放すと、あとは流すようなレースぶりで、中団から脚を伸ばしたサトノレーヴに2馬身1/4差を付けて楽々とゴールに飛び込んだ。