『F1.com』で「角田はピットレーンスタートから追い上げたが、ポイント圏外でレースを終えた」と短く綴られた日本人ドライバーに対する各国専門メディアの報道を見ると、前出の『GRANDE PREMIO』は「スペインGPは、角田にとってまたしても忘れたいレースとなった。予選での惨敗を受け、ピットレーンからのスタートを選択したが、RB21の進化はほとんど感じられなかったようだ」と伝えた。 　同メディアはまた、「レースの55周目、彼はソフトタイヤを履いて15番手を走行していたが、セーフティカーが導入された影響で隊列が凍結され、さらに前方のライバルたちがこれでピットストップの機会を経てソフトタイヤに履き替えたため、角田はその後の展開で13位までしか順位を上げられなかった」と、終盤の“不運”にも言及している。

　一方、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「日本人ドライバーにとって、この３連戦は厳しい戦いで締め括られた。決勝では、唯一ミディアムタイヤを履いてピットレーンからスタートし、この戦略は順位を挽回するチャンスを与えているように見えたが、セーフティカーが全てをかき乱した。非常に厳しい週末のなかで、なんとか最善を尽くした形となった」と、わずかにポジティブな見解も示した。

　そして英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「スペインGPの勝者と敗者」と題した記事で角田を「敗者」のひとりに挙げ、「接戦のなか、フェルスタッペンとのタイム差はそれほど大きくなく、セカンドドライバーとして調子が悪い時のセルジオ・ペレスやリアム・ローソンよりは良い走りを見せていると主張できる。それでも......グリッド最後尾だ。しかもレッドブルで。実力でその順位......。ここから挽回する道は、本当にあるのだろうか？」と厳しく寸評を綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

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