そして、もうひとつ聞きたかったことは、石川がチームにもたらす“Equilibrio(エクイリブリオ)”について。“均衡”や“バランス”を意味するそれは、ミラノ時代から高い評価を受ける石川の真骨頂であり、サッカーなどチームスポーツにおいて重要視されるエレメントだ。個が際立つペルージャで、全体に目を配ることができる才は顕著に戦況を変えた。先発、途中出場に関わらず、石川のコートインでチームが回り出す。そんな試合を幾度も目にした。
――“均衡をもたらす力”。ペルージャでも発揮できた実感はありますか?
「ちゃんと出来ている時はその実感はもちろんあります。自分のプレーに集中するのはもちろん大事ですけど、それ以上にやっぱりバレーボールはチームスポーツであるし、僕は代表でキャプテンをやってきたので、チームをどううまく回していくか、試合の流れをどう運んでいくかは常に考えながらプレーしています。そこはたぶん、(同じアウトサイドヒッターの)プロトニツキ選手だったりセメニウク選手にないものを僕は経験しているので、それがしっかりと発揮できれば、チームを回したり、より良くしたりっていうのはできると思っています。CLでもタイムアウトの後、結構みんなバラバラに自分のポジションへ戻ることがあったので、その前に円陣というか皆を集めることはしていました。そういったところは、彼らにはない僕の一つの良さなのかなというふうに思います」
戦いの場所は、その能力を培った日本代表へ。まずは昨年に最高成績の銀メダル獲得を果たしたネーションズリーグ(VNL)、秋にはおよそ半世紀ぶりのメダル奪取を狙い世界選手権に新体制で挑む。
――新監督について。
「ロラン・ティリ新監督はパナソニック・パンサーズ(現大阪ブルテオン)の監督をされていたので、前任のフィリップ・ブラン監督の時にクラブの選手を見に来られたりしてその際に話したり、あと僕のモデナ時代に、当時指揮官をしていたフランス代表のガペ(イアルバン・ヌガペト)選手がいて、視察に来られた時に話をしたことがあったんです。なので、監督に就任されてからも電話で話したりして、コミュニケーションはとれています。その部分について問題はないかなと思いますけど、監督としての彼をまだ僕は分からないので、日本に帰って練習してみてっていう感じですね」
――今回の代表には、若手が多く招集されました。
「若い選手たちをまとめることは問題なくやれると思います。でも、チームにもよるのでまとめることがいいのかは、まだわからないところですね。海外でプレーしたことのある高橋藍選手(サントリー・サンバーズ)や大塚達宣選手(ミラノ)らのレベルは間違いなく上がっています。ただ海外を経験すればいいというわけではないんですけど、他の若い選手たちはやっぱり経験値に差があるなと。あとは、ハイレベルな国内リーグでプレーするイタリアの若い選手を間近で見ていると、経験値的にもプレー的にも日本の選手よりまだまだ優れているなあと違いを感じます」
――“均衡をもたらす力”。ペルージャでも発揮できた実感はありますか?
「ちゃんと出来ている時はその実感はもちろんあります。自分のプレーに集中するのはもちろん大事ですけど、それ以上にやっぱりバレーボールはチームスポーツであるし、僕は代表でキャプテンをやってきたので、チームをどううまく回していくか、試合の流れをどう運んでいくかは常に考えながらプレーしています。そこはたぶん、(同じアウトサイドヒッターの)プロトニツキ選手だったりセメニウク選手にないものを僕は経験しているので、それがしっかりと発揮できれば、チームを回したり、より良くしたりっていうのはできると思っています。CLでもタイムアウトの後、結構みんなバラバラに自分のポジションへ戻ることがあったので、その前に円陣というか皆を集めることはしていました。そういったところは、彼らにはない僕の一つの良さなのかなというふうに思います」
戦いの場所は、その能力を培った日本代表へ。まずは昨年に最高成績の銀メダル獲得を果たしたネーションズリーグ(VNL)、秋にはおよそ半世紀ぶりのメダル奪取を狙い世界選手権に新体制で挑む。
――新監督について。
「ロラン・ティリ新監督はパナソニック・パンサーズ(現大阪ブルテオン)の監督をされていたので、前任のフィリップ・ブラン監督の時にクラブの選手を見に来られたりしてその際に話したり、あと僕のモデナ時代に、当時指揮官をしていたフランス代表のガペ(イアルバン・ヌガペト)選手がいて、視察に来られた時に話をしたことがあったんです。なので、監督に就任されてからも電話で話したりして、コミュニケーションはとれています。その部分について問題はないかなと思いますけど、監督としての彼をまだ僕は分からないので、日本に帰って練習してみてっていう感じですね」
――今回の代表には、若手が多く招集されました。
「若い選手たちをまとめることは問題なくやれると思います。でも、チームにもよるのでまとめることがいいのかは、まだわからないところですね。海外でプレーしたことのある高橋藍選手(サントリー・サンバーズ)や大塚達宣選手(ミラノ)らのレベルは間違いなく上がっています。ただ海外を経験すればいいというわけではないんですけど、他の若い選手たちはやっぱり経験値に差があるなと。あとは、ハイレベルな国内リーグでプレーするイタリアの若い選手を間近で見ていると、経験値的にもプレー的にも日本の選手よりまだまだ優れているなあと違いを感じます」