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ラグビー

「負けている感触はなかった」大敗も2トライを奪った22歳ウイングの強気。ジョーンズHCも「かなりステップアップした」と進化に手応え【ラグビーJAPAN XV】

向風見也

2025.06.29

 記者団のひとりから、「次の機会で捕球率を高めるには」と問われる。

「もっと落下地点を(早めに)見極めて、思いきり跳ぶことですかね。きょうは(感覚的に)遅れて、いいジャンプができなかったので。これには練習、経験が大事になります。着々と試合に出させてもらえれば、必然的にスキルは身についていきます」

 
 圧力下での失敗に学んで大成した好ランナーは、過去にもいる。

 19年のワールドカップ日本大会で8強入りの福岡堅樹さんが好例だ。その福岡さんが初代表入りしたのは13年。筑波大の学生だった。

 その頃、植田は10歳だった。4歳で地元の明石ジュニアラグビークラブへ通い始め、小学校の卒業文集へは「将来は日本代表になりたい」といった旨を記した。全国大会の常連である報徳学園高でプレーする頃から、憧れを現実的な目標に変えた。

 以後、戦いのステージが変わるたびに「トップレベルの選手たちとプレーすることには抵抗がなくて」と物おじせずにこられた。ずっと「こう(日本代表に)ならないといけない」と思い、青年期を過ごしてきた。

 この夜、指揮を執らなかった日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ曰く、「植田はかなりステップアップした。勇敢で、空中戦に強く、よいスピードを見せた」。陣営がターゲットにする7月5日、12日の対ウェールズ代表2連戦でも、活躍のチャンスを得られるか。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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