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モータースポーツ

角田裕毅、Q1敗退に「予選は毎回こんな感じで」と苛立ち隠せず…専門メディアは「RB21との間に根本的な意思疎通のズレがある」と指摘

THE DIGEST編集部

2025.06.29

 各国専門メディアの報道では、ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』がレッドブルの予選を「F1トップチームの苦闘劇」と表現し、角田については「レッドブル昇格以来続いている苦戦ぶりが、またしても表われた。Q1敗退で残ったのは、やりきれない気持ちだけ。より悔しさがつのったのは、出だしはポジティブだったことだ」と綴っている。

 一方、『F1 MANIA』は「この早期敗退は、角田にとって苦しい状況が続いていることを浮き彫りにした。予選後に無線で『グリップが全然なかった』と訴えた彼は、グリッドの中でも屈指の競争力を持つ車に乗っているにもかかわらず、依然として完全には順応できておらず、最大限のパフォーマンスを引き出すのに苦労している。高速コーナーと短いストレートが連続するレッドブル・リンクでは、極めて高い精度が求められるが、角田は理想的なバランスを見出せなかった」と指摘した。

 フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は「今週末、日本人ドライバーは良いペースで走っていたが、予選の早い段階で全てが崩れてしまった。彼はこの結果に怒りを覚えている」、オランダのF1専門サイト『RN365』は「角田が新たな惨劇に見舞われる」「彼は新たな挫折を味わった」とそれぞれ報じ、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は以下のように、角田の苦悩ぶりを伝えている。
 
「角田には、大きなフラストレーションが残った。同じガレージのもう一方では機能しているこの車を、彼自身はどうしても上手く扱えないからだ。さらに追い打ちをかけるように、彼のかつての所属チームであるレーシングブルズが、リアム・ローソンの手によってフェルスタッペンの前を走っている一方で、角田はフェルスタッペンのために仕立てられたRB21を、どうすれば自分の手で機能させられるのかに頭を悩ませ続けている」

 続けて英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「オーストリアGP予選の勝者と敗者」という記事で角田を「敗者」のひとりに選定し、「レッドブルは両ドライバーが苦しんだが、角田がグリッド最後方に近い位置に沈んだのは、より根深い問題を象徴している。フェルスタッペンは少なくともQ3に進出したが、角田は昇格後、Q1突破すら稀になっている。RB21の扱いが難しいのは事実だが、角田の場合はドライバーと車の間に根本的な『意思疎通のズレ』があるように見える」と、厳しい見解を示した。

 そして同国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、同じ企画で「敗者」にレッドブルを選定。その中で角田の予選を「どうしてQ1で敗退したのかは謎だ。今週末の彼は、イモラでのクラッシュ以降で最も良いパフォーマンスを見せていただけに、なおさら不可解だ。(中略)角田にとって待ち望んでいた“突破口”になるはずだったかもしれないが、現実はまたしても数ポイントでも拾うための苦しい戦いを強いられる週末となってしまった」と総括している。

構成●THE DIGEST編集部

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