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バレーボール

【ロングインタビュー/第1回】研鑽の栞――石川祐希が最強軍団ペルージャで宿した不朽の真価

佳子S.バディアーリ

2026.06.06

ペルージャでの日々、チームメイトについて赤裸々に語った石川祐希。<br />
取材協力:イタリア国立ペルージャ外国人大学<br />
撮影:Adriano Scognamillo

ペルージャでの日々、チームメイトについて赤裸々に語った石川祐希。
取材協力:イタリア国立ペルージャ外国人大学
撮影:Adriano Scognamillo

――そのバランスとは?

「レセプションですね。そこはやっぱり彼らの方が正確性もありますし、(セッターのイタリア代表シモーネ・)ジャンネッリ選手に対して高いパスを出すのが非常に上手いので。僕は2シーズンの間に高いパスを意識してだいぶ今は慣れてきましたけど、これまで身長の低いセッターとプレーしてきたので時間が必要でしたね。ペルージャで経験年数の多い彼らの方が安定していると思います。チームの中でOHは昨季と比べて攻撃よりもディフェンスの割合が増えて、(アンジェロ・)ロレンツェッティ監督は元来レセプションに重きを置いているので、なおさら今季はOHに守備力を求めたと思います」

「攻撃面で負担が少なくなったことでOH2人のレセプションとアタックの確率が上がったと思います。2選手のパフォーマンスが向上してきたところで僕は怪我をしてしまったので、その後は出場機会を得るのが正直に言って難しかったなと。OHの2人ともずっと積み上げてきたものもあるのと、とにかく彼らの調子が良すぎましたね(笑)」

 本格復帰が叶ったのはプレーオフ決勝とCLのFinal Four(準決勝・決勝)を目前に控えたシーズン最終盤のことだった。練習に戻った石川のパフォーマンスを目にした多くの関係者やサポーターたちは、口を揃えてこう言った。「離脱前の凄いユウキが帰ってきた!」と。しかし、タイトルを懸けた大舞台が迫る中、固定メンバーで好調を維持してきたチームに割って入るには、残された時間があまりにも少なすぎた。
 
――練習に復帰後、コートに立つ機会を探る中で試みたことはありますか?

「僕にとってのアピールは“プレーで示す”の一択。今シーズンは怪我をしてしまって後半は練習に出られずそれができませんでした。ロレンツェッティ監督の方針の下、ペルージャは数々の大会で優勝を果たしてきているのでその采配は正しく評価されるべきであって、自分の出場機会に関してどうとかは全く思っていません。勝つために僕らが全力でプレーするのと同じく、監督はチームのために正しい選択をしてすべき仕事をしているだけですから」

 きっぱりと言い放ったのは、どんな逆境にも揺らぐことのない強い信念。誰もが心の中で「そうありたい」と願いながらも、なかなか実践できない生き方を当たり前のように体現し続ける。それが、“石川祐希”なのだ。

 第2回のテーマは、代表シーズンにネットを挟んで激しい火花を散らすことになるペルージャのチームメートたち。肩を並べて戦い、国を背負った瞬間にライバルへと変わる仲間たちのハイレベルなテクニックについて濃厚に語った内容をお届けする。

取材・文●佳子S.バディアーリ

【画像】日本代表に欠かせない存在!キャプテン石川祐希の躍動を厳選ショットで! Yuki Ishikawa photo gallery

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