親族とはしばらく連絡をとっていなかったようだが、「ウチはローマの方なんですけど、このコロナウイルスの件があり父親に連絡をとって、『向こうは大丈夫なの?』と聞いたら『全然大丈夫じゃない』ということを聞いた。おばあちゃんも結構歳いってるし、親戚とかもいるし、久々に連絡を取った。家でみんなおとなしくしてるけど、イタリアは今大変なことになってて、死者もどんどん毎日増えていくし、かなり落ち込んでますね。自分の口からプロレスやっていることを伝えたことはなかったんだけど、『今、私こういうことやってるよ』って言ったら、『じゃあ頑張って!フォルツァ、フォルツァ、勝つのを楽しみにしてるから』って。それくらいしかもういいことがないから、今のイタリアは。絶対優勝して、終わったら電話してあげようって思ってやりました」と日本よりも遥かに深刻なイタリアの親族を気遣っていた。
現状を考えると4.29大田区大会の開催は、星輝の体調ともども不確定な要素を含んでいるが、あの日、東京ドームでファンの心を掴んだ星輝とジュリアの試合なら、スリリングな闘いになるのは間違いないだろう。ジュリアのシンデレラストーリーはこれが「始まり」なのだ。
スターダム『シンデレラトーナメント2020』
2020年3月24日 東京・後楽園ホール 観衆538人
▼1回戦(10分1本勝負)
○ジュリア(8分23秒 レフェリーストップ)ジャングル叫女●
※ステルス・バイパー
▼2回戦(10分1本勝負)
○ジュリア(4分37秒 オーバー・ザ・トップロープ)渡辺桃●
▼準決勝(10分1本勝負)
○ジュリア(4分06秒 オーバー・ザ・トップロープ)朱里●
▼決勝戦(30分1本勝負)
○ジュリア(12分41秒 ステルス・バイパー)刀羅ナツコ●
※ジュリアが初優勝
※決勝戦のみ通常ルール、準決勝まではオーバー・ザ・トップロープによる場外転落は失格の特別ルール
取材・文 / どら増田
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