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ラグビー

大西将太郎がロシア戦を斬る!「勝点5という結果は満点だが、8強を見据えるならキック処理の修正は不可欠」

大西将太郎

2019.09.21

経験豊富なリーチだけでなく、選手全員がリーダーシップを取れるのが今の日本代表だ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

経験豊富なリーチだけでなく、選手全員がリーダーシップを取れるのが今の日本代表だ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 相手はキックを効果的に使ってくると思いますし、大柄なFWを生かした攻撃もしてくるでしょう。初戦のロシア以上にモールも強いです。ロシア戦はゴール前のディフェンスで我慢できていましたが、アイルランド相手にはそれ以上の我慢が必要になります。

 そのうえで、大事にしてほしいのは前半の戦い方です。前半で点数差をつけられるとアイルランドは心地よくラグビーをしてしまうので、しっかりと食らいつく。9-0や6-0くらいで前半を折り返せば、アイルランドに焦りが生まれるはずです。

 また、アイルランドは多くの怪我人を抱えており、コンビネーションに不安があります。そういったウィークポイントを突くためにも、日本は前半の入りを大事にして、我慢の戦いをしてほしいですね。ここで勝点を拾えれば、決勝トーナメント進出への道が大きく開けてくるはずです。
●大西将太郎 PROFILE●
1978年11月18日生まれ。大阪府東大阪市出身。現役時代はCTBとSOをこなせる万能型のバックスで、キックの名手としても知られた。布施ラグビースクール、啓光学園高、同志社大を経て、卒業後はワールドに入社。その後、06年からヤマハ発動機、09年から近鉄、13年から豊田自動織機でプレーし、ジャパンラグビートップリーグ(リーグ戦)では通算143試合に出場。07-08年シーズンには「ベスト15」、「得点王」、「ベストキッカー賞」の三冠に輝いた。日本代表には同志社大4年時(00年)に初選出され、通算33キャップ・71得点。07年ワールドカップ・フランス大会のカナダ戦では、終了直前に同点コンバージョンを決めて引き分け(12-12)に持ち込み、日本代表のワールドカップ連敗記録を13で止める立役者となった。 16年の現役引退後は、同志社大や立命館大でバックスコーチを務める。現在は解説者として、また19年ラグビーワールドカップの認知活動および、ラグビーの普及活動のため、全国を飛び回る日々だ。

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構成●THE DIGEST編集部
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