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フィギュア

羽生結弦が『GIFT』に込めた想いとは――。“半生を描いた物語”も「1人になった時に帰れる場所を提供できたら」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.02.28

支えてくれたファンへの“恩返し”の意を込めた『GIFT』は大成功で幕を閉じた。(C)2023 GIFT Official

支えてくれたファンへの“恩返し”の意を込めた『GIFT』は大成功で幕を閉じた。(C)2023 GIFT Official

 アンコールでは、北京五輪のエキシビションでも演じたプログラム『春よ、来い』、そして五輪2連覇を果たした伝説のプログラム『SEIMEI』で締め、今公演もすべて一人で演じ切った。

 演技後は「正直ここまで来るのに、めちゃくちゃ辛かったです」と本音を吐露。それでも、「やっぱスケート好きで良かったです。今日は本当にありがとうございました」と、会場に詰めかけた3万5000人と、ライブビューイングや動画配信を通じて見守った観客に感謝を述べた。

 公演後、「久しぶりに歓声を浴びながら6分間練習だったり、試合のプログラムたちをやってみて本当に幸せでした」と喜びに浸った。

 羽生は、これまでの半生を振り返りながら「今までの人生の経験の中で『ひとり』ということを幾度も経験してきましたし、実際に感じることも未だにあります」と何度も孤独感に襲われたことを述べた。自らを「本当にちっぽけな人間」と評すスケーターは支えてくれた人たちに、“恩返し”をと思い、2月26日にその場を提供した。

「僕の半生を描いた物語でありつつ。でも皆さんにとっても、きっとこういう経験あるんじゃないかなって思って綴った物語たちです。少しでも皆さんの『ひとり』という心に贈り物をというか、一人になった時に帰れる場所を提供できたらと思って、この『GIFT』を作りました」
『GIFT』は今公演1回きりだという。羽生は「フィギュアスケートならではの一期一会な演技が一つずつできたということに関しては、自分自身すごく誇りに思っています」と語り、プロスケーターとしての確かな手応えを掴む。

 フィギュアスケートという作品を極限まで探求し続ける羽生は、今後どんな道を歩むのか。彼の物語は、これからも続いていく。スケートがある限り――。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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