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格闘技・プロレス

「最終目標は五輪4連覇」前人未到の領域へ、阿部一二三がこだわる“投げて勝つ”への想い「見ている人がワクワクする柔道をしたい」

真鍋杏奈

2023.11.14

インタビュアーの真鍋杏奈さんと。来年のパリ五輪への決意を語った。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

インタビュアーの真鍋杏奈さんと。来年のパリ五輪への決意を語った。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

――改めて今後の阿部選手の夢をお聞かせください。
阿部 “五輪4連覇”なおかつ、五輪という舞台で、“すべて一本勝ち”です。
 
――阿部選手にとって、“五輪”とは?
阿部 自分の“人生”。まだまだこの先、人生長いんですけど、自分の人生を変えてくれたし、子どもの頃からの目標であり、夢でもある舞台なので、今のところ“人生”そのものなのかなと思います。

――“五輪”が人生を変えたんですね。
阿部 柔道に対しての意識だったり、環境の変化だったり。五輪という舞台に立って、たくさんの経験をさせてもらえたし、これからもっと経験していくんですけど、今後自分の柔道人生に欠かせないものになっていくと思います。

――最後に、パリ五輪への意気込みをお願いします。
阿部 パリ五輪では、自分の柔道をして、一本をしっかり決めて、優勝するのが目標です。なおかつ、“兄妹同日優勝”それも2連覇が懸かっているので、そのふたつの目標を達成したいと思います。


 初めて出場した東京五輪で史上初の快挙を成し遂げ、瞬く間に脚光を浴びた阿部一二三選手。パリ五輪でも、また歴史を塗り替える。
 自分の人生そのものと語る“五輪”で“相手を投げて勝つ”、その姿を私たちも声援で後押ししたい。

取材・文●真鍋杏奈


■プロフィール■
阿部一二三(あべ・ひふみ)/1997年8月9日生まれ、兵庫県神戸市出身。167センチ、66キロ。階級は66kg級。パーク24所属。中学時代から頭角を現わし、神港学園高2年時の2014年講道館杯全日本体重別選手権66kg級に出場し、男子史上最年少で優勝。同年12月にはグランドスラム・東京66kg級に出場し、男子史上最年少で優勝した。日体大進学後も全日本選抜体重別選手権で連覇を達成したほか、世界選手権を制覇。2020年4月に現所属となり、同年12月に丸山城志郎とのワンマッチによる東京2020オリンピック柔道男子66kg級日本代表内定選手決定戦に臨み、24分間に及ぶ死闘を制し、日本代表の座を掴んだ。翌21年には東京五輪で妹・詩との史上初“兄妹同日優勝”を果たした。今年5月にカタール・ドーハでの世界選手権を制し、来年のパリ五輪代表の座を射止めている。

<インタビュアー>
真鍋杏奈(まなべ・あんな)/ホリプロ所属。フリーアナウンサー。MRT宮崎放送で朝の帯番組を務めた後、フリーになりスポーツ担当へ。プロ野球中継リポーターは、JSPORTSやラジオ日本『ジャイアンツナイター』を務める。ラジオ日本『岩瀬惠子のスマートNEWS』スポーツニュース担当(毎週月、火曜のアシスタント6:30~)、『高校野球中継』や『箱根駅伝中継』のリポーター、YouTube『プロ野球OBクラブチャンネル』のMCを務める。
【前編】「妹だけどライバル。絶対に負けられない」阿部一二三、史上初“兄妹連覇”を目指すパリ五輪へ最速内定後のいまを語る

【東京五輪PHOTO】東京オリンピックで輝いた「日本人メダリスト」を一挙紹介!part2

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