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「絶対やってやるという気持ちしかなかった!」阿部一二三が柔道史上初の兄妹同日金メダル達成【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.25

妹の優勝に続き自身も金メダルを手にした阿部一二三は「プレッシャーはなかった」と言い切った。(C)Getty Images

妹の優勝に続き自身も金メダルを手にした阿部一二三は「プレッシャーはなかった」と言い切った。(C)Getty Images

 7月25日、日本武道館にて行なわれた東京五輪の柔道男子66キロ級決勝で、阿部一二三が、バザ・マルクベラシュビリ(ジョージア)と対戦。残り2分で技ありを奪いそのまま逃げ切り、初出場の五輪で見事金メダルを獲得した。

 妹の阿部詩も同日行なわれた女子52キロ級で優勝しているため、柔道史上初となる兄妹による同日金メダル獲得の偉業達成である。

 勝利を決めた瞬間も険しい表情だった阿部は試合後、「こうした状況でオリンピックが開催されて、畳の上ではガッツポーズとか笑顔で畳を降りることができるのかなと思っていました。そうしたことを考えていたら色々な思いがこみ上げてきました」と胸の内を明かした。

 2019年の世界選手権では、妹が優勝したものの自身や敗れるという苦い思い出があるが、それに関しては「今日も妹が先に金メダルを取っていましたが、僕にプレッシャーはありませんでした。もう、絶対やってやるしかないという気持ちしかありませんでした」と前を見据えていたという。
 
 落ち着いて前に出ていく自分の柔道ができたといいう阿部。兄妹アベック優勝で多くのファンの期待に応えられたことには「歴史を塗り替えられたかなと思います」と語り、「妹の決勝の前には“頑張って”と声をかけました」と明かす。

 そして今回の結果に関しては「僕自身初めてのオリンピックで金メダルを取れて、史上初兄妹で同日優勝という目標を達成できたのは、多くの支えてくれた人たちのおかげ」と語り、「今後も“オリンピック・チャンピオン”の名に恥じないように頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 柔道競技初日となる24日には、男子60キロ級で高藤直寿が金、女子48キロ級では渡名喜風南が銀と連日のメダル獲得となった日本柔道勢。明日26日は、男子73キロ級と女子57キロ級が実施される。さらなるメダルラッシュに期待が高まる。

THE DIGEST編集部

【PHOTO】全階級でのメダル獲得へ!阿部一二三ら東京五輪に挑む柔道日本代表たち
 

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