７月25日、日本武道館にて行なわれた東京オリンピック柔道で、阿部一二三（パーク２４）と阿部詩（日体大）の兄妹が同時優勝する偉業を達成した。まず妹の詩が女子52キロ級決勝でアマンディーヌ・ブシャール（フランス）に勝利。続いて男子66キロ級決勝で兄の一二三がバザ・マルクベラシュビリ（ジョージア）を破り、それぞれ金メダルを獲得した。

　この快挙に、海外メディアからの称賛が止まらない。

　ブシャールの母国フランスのニュース専門局『France 24』は、「日本の阿部一二三は妹の数分後に五輪王者に」と題し、こう伝えた。

「ホームゲームを待ち望んでいた阿部兄妹は、同じ日に２つの金メダルを持ち帰ることに成功した。兄の決勝戦を畳の近くで見ていた妹の詩は、試合終了後に喜びを隠せなかった」
  　また米メディア『FOX SPORTS』も同様に、２人が１時間足らずの間にそれぞれ金メダルを獲得したことを称えたうえで、「柔道において歴史的な夜となった」と伝えている。

　オリンピック史上初となる兄妹同日優勝に、世界中で興奮が続いている。

構成●THE DIGEST編集部

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