専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

ドバイワールドカップデーを独自総括! 日本馬はG1勝利ならずも、フォーエバーヤングの無傷V5に矢作調教師は男泣き。“夢舞台”に期待膨らむ

三好達彦

2024.04.04

 G1レースでの勝利こそなかったが、その前に行なわれたUAEダービーでは、デビューから無敗の4連勝で臨んだフォーエバーヤング(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)が素晴らしいパフォーマンスを見せて勝利をものにした。

 大外枠から出たフォーエバーヤングはスムーズに先行集団の後ろという好位をキープ。第3コーナーから仕掛けて2番手で直線へ向くと、先を行くアウトバーン(牡4歳/UAE・J.オラスコアガ厩舎)に並びかけると長い叩き合いを制して2馬身差で勝利。無傷の5連勝を達成した。

 ゴール後、中継映像に矢作調教師が目頭を押さえるシーンが映し出された。それは、のちのコメントで意味が明らかになる。

「私事ですが、今朝、私の師匠でもある父が亡くなりました。彼のためにも、勝って良い報告ができて良かったです」

 フォーエバーヤングの勝利は、実に見事な手向けの花となった。
 
「ウマ娘」で知られる(株)サイバーエージェントの代表取締役社長を務める藤田晋オーナーは、同馬のデビュー後すぐに矢作調教師から、「目標はケンタッキーダービー(G1、米チャーチルダウンズ・ダート2000m=5月4日)」と宣言されていた。この日のレース後も、同調教師からあらためて「ケンタッキーへ行きます」と、決断を示す力強い言葉を受けた。

 陣営が照準を定めた、その大舞台が開催される米国では異次元の怪物が出現した。同日にフロリダダービー(G1、ガルフストリームパーク・ダート1800m)をノーステッキで2着に13馬身半差を付けてフィアースネス(Fierceness)が優勝したのだ。

 強敵は多かろうが、これまでも苦心しながら未踏の高峰を制してきた矢作調教師。名伯楽の管理馬ということで、期待は高まるばかりだ。

文●三好達彦

【動画】日本馬4頭が出走!メインのドバイWCは驚愕の結果に!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号