最後に前出の『THE RACE』は、「角田はレッドブルに昇格してまだ７戦目であり、さらにスペインGPは近年レッドブルのセカンドカーにとって特に厳しい場所となっている。セルジオ・ペレスも、昨季まで２年連続でフェルスタッペンに対して0.6秒の差をつけられていた」として、日本人ドライバーを擁護する。
  「したがって、角田のパフォーマンスを好意的に解釈すれば、フェルスタッペンのチームメイトとしては“いつもの範囲”の中での悪い方の結果であり、完全な大失敗とまでは言えない。しかし、全体のタイム差が非常に接近していたことで、そのパフォーマンスが誇張され、普段ならぎりぎりQ２に進出できるかもしれないという程度の差が、今回に限っては恥ずかしい20番手という結果に繋がってしまった」

　一方で、「角田のドライビングそのものに大きなタイム差の原因がある可能性も残っている。実際、角田はフェルスタッペンに対して0.6秒も遅れており、その原因がグリップ不足なのか、単に技術的な未熟さなのかは判別しづらい。どちらのケースでも説明はつくが、『オーバードライブ（＝無理に攻めすぎる）』の兆候も見られる」とも指摘している。

構成●THE DIGEST編集部
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