厳しい練習とトレーニングをこなしながら、週３試合に臨むこともあった多忙な日々。そんな中でも、ほっとできる時間があったという。

――家族を持つチームメートが多いペルージャ。コート外では？
「楽しいですよ。プロトニツキ選手、ベンタラ選手、ソレ選手とかは子どもがいて、体育館や昼食に来ることがあるんです。なんかいい雰囲気ですね。羨ましいとかそういった感じは特にないんですけど(笑)、たまに子どもたちと喋ったりとかするので、そういった時間は楽しいです」
  　インタビュー前にソレの家族と遭遇。３歳の長男サンティアゴ君は、「ユウキは僕の友達なんだ。とっても優しいんだよ」と石川のことが大好きな様子だった。

　自分もイタリアでお子さんにプレーを見せたいなと思うことは？　と振ると、背番号14は少し照れながら、「そういうのはありますよ。希望はありますけど…でもまぁ、それと現実は別なので（笑）」と返した。

――ペルージャでの1年目を終えて率直な感想は？
「いやぁ、とても楽しかったですし、充実してました。たぶん今までの所属クラブ以上に、チームと個人の両方で練習をかなりたくさんしたので、非常に身になっているものが多いシーズンでした。来シーズンは、それを生かしたい。そして、もっともっとスタメンで出場する回数を増やしたいと思っています。そのためにやっぱりいいプレーをしなければいけないなあっていうところがあるので、それに挑戦しながら結果を求めたい。来シーズンはチャンピオンズリーグ、世界クラブ選手権、リーグ戦にコッパイタリアとスーぺルコッパで、５大会あるので一つでも多く優勝したいと思っています」

　後編では、“ペルージャで掴んださらなる進化への手応えと新体制で臨む今年の日本代表”をテーマに伺った内容をご紹介する。

取材・文●佳子S.バディアーリ
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