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食と体調管理

酒井高徳が語る「タフネスの源」と「ドイツとの差」。『日本人は意識を変えないと差を埋められない』

多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

2020.08.03

「身体つくりはプロとして当たり前のこと」。酒井はその重要性を説く。写真:座間雄貴

「身体つくりはプロとして当たり前のこと」。酒井はその重要性を説く。写真:座間雄貴

 
――今季は連戦が続くので、ケアがより重要になりますね。

「しかも夏場なので、身体をいかに冷やすかは大事になってくる。アイスバスに入るとか、試合直後からどれだけケアできるか。試合後のケアはいろんな人と相談して、出来る限りのリカバリーはしたいです」

――ではオフにリラックスする方法は?

「正直これというのは見つけられていないんですよね。ただコーヒーを飲むのは好きです。カフェに行くと落ち着きます。あと天気が良い日には、近所の川に犬と子どもと一緒に散歩に行ったりしますね。家族と過ごす時が、一番気分が安らぎます」

――日本だけでなくドイツでもプレーしてきて、これまで真似しようと思った食事法やケアの方法はありましたか?

「どこのチームにいっても、気になったことがあれば、誰にでも訊いて実践していますよ。ドイツにいた時にはビーガン(卵やチーズ、魚など動物由来の食品を食べない人)の食生
活を1年間続けました。ベジタリアンだったりビーガンだったりとか、食事だけでなく色々と、好奇心を持って試しています」

――ご自身でジムを経営するくらいですから、やはり身体つくりに関してこだわりは強いんですね。(編集部・注/都内で「LP BASE」というジムを経営)

「強いとかこだわりとかというより、僕としては当たり前のことなんです。ドイツでは常にライバルにポジションを取られるかもしれないという競争のなかに身を置いていました。1日も無駄にできないし、1試合も休めない。だから怪我なんて絶対にできないし、体調を崩せないんです。それは僕の意識として大前提にあります。

 僕自身、身体の強さとか走力が売りなので、コンディションが良くないと100パーセントのパフォーマンスを発揮できない。僕にとって身体つくりは、技術を磨くのと同じか、それ以上に大事なんです」
 
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