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食と体調管理

「やらなきゃ後悔するようなことは、まずやってみる」元スピードスケート日本代表・髙木菜那さんの競技への信念と食事への取り組み方

矢内由美子

2022.11.01

写真:THE DIGEST

写真:THE DIGEST

■体を支える食事は「しっかり食べる」「バランスが大事」

――ここからは食生活についてお尋ねします。子供の頃はどんな食生活でしたか?

 皆さん、家庭の味とかお母さんがこれ作ってくれたとかあるじゃないですか。でも、私たちはきょうだい3人ともスケートをやっていたので、両親は子供たちがやりたいことをやらせるために、夜遅くまでずっと働いていたんです。私たちも新聞配達をしていました。

 ですから、母の仕事が落ち着いている日はいろいろな料理をつくってくれましたし、母が夜勤の時は父が鍋料理をしてくれることもありました。母の実家が農家で、父の実家は酪農。私の家でも野菜を少し作ったり、両親の実家からもらってきたり、野菜はいつもふんだんにあったので、トマトをそのままジュースにして飲むのが好きでしたね。

 それに父が魚好きで、家族で肉を焼いて食べるのも好きで、今思うとすごくバランスの取れた食事をしていました。

――ご自身で食事に気を遣うようになったのはいつ頃からですか。

 食事の量やメニューに気を付け始めたのは社会人になってからです。バランスよく食べることと、消費エネルギーより摂取カロリーが少なくならないようにエネルギーをしっかりとることと、タンパク質、野菜、ビタミン、ご飯をしっかり食べることを意識して摂るようになりました。

 あとは、油っこいものは控えるとか、お肉を食べる時には好きな牛肉だけを食べるのではなく、日によって鳥も食べて、豚も食べて、魚も摂るというように、色々な種類を食べるようにしていました。

――引退後はどんな食生活ですか?

 やっぱり運動していないので、摂取カロリーは減らしています。ただ、やっぱり夜にご飯を少なくすると物足りなく感じて耐えられないんですよ。

 でも、食事が苦痛になったら人生楽しくない。だから、夜に炭水化物を控えつつ、どれくらいまで食べるのなら大丈夫なのかを調整しながらやっていこうと思っています。
 
――近年、きのこが栄養価の高い食材として注目されています。きのこは食べますか?

 子供の頃からキノコは好きです。特にエリンギやマイタケが好きです。エリンギはバターソテーも好きですし、子供の頃に実家でよくバーベキューをしていたので、バーベキューでエリンギを焼いて食べるのが好きでした。

 マイタケは塩コショウでささっと炒めちゃいます。よく作るのは、ピーマンと一緒にマイタケを炒める料理。ピーマンだけだと加熱されてペタッとしてしまいますが、そこにマイタケが混ざっていると量が増えるし、お弁当にもピッタリです。

 キノコの栄養素を摂りながらピーマンの栄養も摂れますし、副菜に最適だと思います。たくさん作った時は小分けにして冷蔵庫に入れて、取り置きにしておきます。冷えても美味しいのでありがたいですよね。だから作り置きするのにもぴったりかなと思います。

――食材としての栄養価の高さも意識されていますか?

 野菜とは生えている場所が違うので、きっとキノコには野菜と違う栄養価があるのだろうと思います。あと、鍋料理にキノコは必須ですよね。

 あと冷凍しておいて、使いたい分だけパラパラっと出して炒めたりしていますよ。
 

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