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食と体調管理

「強く勝ち切れる新しい自分自身に」もう一度オリンピックの舞台を目指すマラソン・服部勇馬の挑戦とそれを支える食習慣

酒井政人

2023.02.01

写真提供:TOYOTA

写真提供:TOYOTA

■食生活について

──小学生から駅伝に参加されてきましたが、ご実家ではどのような食生活だったんですか?

 中学で成績がでるようになってからは母が試合の前日はうどんなど、消化のいいメニューを準備してくれました。一方で、プロテインやサプリメントを中学生が摂取することを疑問視していたので、当時は食事から栄養をしっかり摂取していました。

──アスリートとして食生活で意識していることはありますか?

 大学からは管理栄養士の方が食事面でサポートしてくれているので、出されたものをしっかり食べるように意識しています。大学・社会人では血液検査も毎月実施しているので、その結果に応じて、足りないものはサプリメントで補うようにしています。

──現在29歳ですが、競技生活を続けるなかで食事面の変化はありましたか?

 食生活は昔と今で変えているところはほとんどありません。ただ、睡眠は最低7時間、確保するようにしています。

──海外遠征や大会中などの食事や栄養管理はどのようにされているのでしょうか?

 海外合宿については、チームの管理栄養士が帯同してくださるので、普段とあまり変わない食事を食べれています。

 レースのときは自分で管理しなくてはいけないので、電子レンジで温めるご飯など自分で用意できるものを持参しています。逆に国内にいるときでも、ポイント練習の日をパン食にすることで、海外遠征時に対応できるように考えた食事をしています。

──昨年8月にはご結婚されました。食生活の変化はありますか?

 食生活には大きな変化はないんですけど、これまで一切やってこなかった料理を自分でもするようになりました。僕が作ったものを一緒に食べてくれます。
 
■きのこについて

──食材としてのきのこの印象を教えてください。

 茶碗蒸しに入っているきのこが好きですね。冬は鍋をすることも多いので、えのき、しめじもよく食べています。あと夏にバーベキューをしたときにエリンギを焼いて食べたのが美味しくて好きになりました。

──ご自身で作るきのこを使った料理があれば教えてください。

 この前、しめじを入れた豚キムチを作りました。

──きのこは低カロリーで栄養価の高い食材で、腸内環境を改善する働きも報告されています。腸の状態、腸活について意識したことはありますか?

 試合前に便通が良くないと、コンディションが悪いなと感じますし、お腹を下しているときは走れません。長距離ランナーは胃腸炎には絶対なってはいけないので、腸のコンディションは日々、意識していますね。きのこが腸内環境に良いと知ったのでこれからは積極的に摂取したいと思います。
 

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