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食と体調管理

「強く勝ち切れる新しい自分自身に」もう一度オリンピックの舞台を目指すマラソン・服部勇馬の挑戦とそれを支える食習慣

酒井政人

2023.02.01

写真提供:TOYOTA

写真提供:TOYOTA

■これからの目標

──「新しい服部勇馬」をテーマにされているそうですが、今後の目標を教えてください。

 新しく自分自身を作っていくという意味でも、強い選手というか、勝ち切れる選手を目指しています。それに付け加えて、速さのある選手になりたいと思っています。目標は日本記録(2時間4分56秒)の更新です。

 それとオリンピックの舞台にもう一度立ちたい。悔しい思いでは終わりたくないので、自分自身が納得するかたちで終わりたいと思っています。

──次のマラソンはどこになりそうですか? 

 2月末から3月初旬のレースを目指してトレーニングをしています。大阪か東京になるでしょう。記録を狙うなら東京ですけど、状態次第ですね。いずれにしても、確実にMGC出場権をつかみたいと思っています。

──いつまで競技を続けたいですか? 

 故障をしているときは、引退したいと考えたこともありましたが、「自分がどこまでやるのか」をまだ深く考えたことはありません。

 これまでは東京五輪に向かって取り組んできたので、今後は目標タイムを目指して走ることがモチベーションのひとつです。海外の選手は2時間3分、2分が当たり前になっているので、そこに少しでも追いつきたいです。

──最後にスポーツを頑張っているジュニアアスリートへアドバイスをお願いいたします。

 僕自身がジュニア時代に意識していたのは、素直になんでも吸収しようということでした。まずは親や指導者の言うことしっかり聞いて、素直に実践してほしいですね。

 あと、自分のためだけに競技を続けていくことには限界があります。応援してくれる誰かのために頑張る。その気持ちが大きなエネルギーになると思います。
 


写真提供:TOYOTA

服部勇馬(はっとりゆうま)
1993年11月13日生まれ、新潟県中魚沼郡中里村(現・十日町市)出身
東洋大学卒、トヨタ自動車所属

東京五輪の男子マラソン日本代表。宮城・仙台育英高校時代から世代トップクラスの選手として活躍。大学時代は箱根駅伝に4年連続出場して、花の2区で2度の区間賞に輝いた。トヨタ自動車入社後はマラソンに本格参戦。2018年12月の福岡国際マラソンで日本歴代8位(当時)の2時間7分27秒で14年ぶりとなる日本人優勝を果たした。現在はマラソンの日本記録更新とパリ五輪を目指して活動している。
 

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