■食習慣
──そのためには食生活も大切ですよね。食事についてはかなり意識されていますか?
自宅(群馬県)では妻がすべてコントロールしてくれるので、そんなには意識していません。ただ、シーズン中は(千葉県に)単身赴任しているので、「週の初めは炭水化物を少なめにして、週末の試合が近づくにつれて増やしていこう」とか、自分でいろいろと考えながらやっています。
──学生時代はどうでしたか?
高校の時はめちゃくちゃ意識していましたね。ちょっとボディビルダーっぽいというか、ささみをたくさん摂るだけじゃなく、量もすごくて、1日6~7食は食べていましたね。
見ての通りちっちゃいので(笑)、幼い頃から身体を大きくしなきゃいけないと、つねに思っていました。中学時代も牛乳を毎日1リットルでは足りないから、1.5リットル飲んでいたんですけど、それで下痢になることも多かったです。
──ハイランダーズでプレーしていた頃、海外での食事はどうされていたんですか?
妻が一緒にニュージーランドまで来てくれていたので、食事は全部コントロールしてもらいました。元アスリート(バドミントン選手)の奥さんは、もともと食事に対する意識が高かったんだと思いますが、いまはアスリートフードマイスターの資格も取って、栄養面ですごくサポートしてくれていますね。
──きのこの栄養価の高さが注目されています。食材として、きのこにはどんなイメージが?
食材に対してのイメージではないんですが、子どもが『きのこ』という歌を幼稚園の発表会で歌ったりしていたので、きのこは「かわいい」というイメージです(笑)。
──きのこを使った料理はよく食べますか?
自分では意識して摂らないですが、奥さんが身体のことを気にかけて、栄養価が高いきのこを料理に日々の食事の中に取り入れてくれていますね。
──そのなかではどんな料理が好きですか?
妻の手料理では、なめこの味噌汁、しめじ野菜炒め、しいたけ中華丼、エリンギ明太バターが好きなメニューですね。外食だと、きくらげをトッピングしたラーメンが好物です。
──大事な試合の前に、決まって食べる“勝負メシ”みたいなものはありますか?
勝負メシはないんですが、試合の前には炭水化物を多めに摂って、前日は寝る前に牛乳を1リットル弱飲むっていうのは決まっている習慣ですね。牛乳は排便をするために飲んでいて、腸内をきれいにするようにしています。
──試合前には決まって吐くと聞きました。
そうですね。身体の中に食べたものを残さない、空っぽにするっていうのが、試合前の僕のルーティンなんです。ウォームアップが終わった瞬間に自然と吐き気がしてきて、ジャージに着替えた後にトイレで吐いてすべて出したらスイッチオン。これは大学時代からずっと変わらないですね。
──アスリートの中でも珍しいルーティンだと思いますが、医学的な根拠があるんですか?
そういった根拠はないのですが、身体を軽くして、100パーセント、ゲームにコミットしたいからです。試合前に緊張で吐く選手は何人かいますが、僕のように意識して吐く選手は海外にもほとんどいなかったと思いますよ。
■2023年ラグビー・ワールドカップについて
──さて、今年9月にはフランスでワールドカップが開催されます。日本代表への復帰はありえますか?
正直、厳しいと感じています。僕のポジションのSH(スクラムハーフ)には流選手をはじめ、若手にも斎藤選手などのいい選手がたくさん出てきているので。昔は名前だけで入れたりもしましたが、いまは日本ラグビーのレベルがすごく上がったので、ちょっとでもパフォーマンスを落としたら、代表は難しいんです。そう考えると、悔しいですけど嬉しいことでもありますね。
──本大会ではチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンと同じ組に入りましたが、前回大会を超えるベスト8以上も狙えそうですか?
可能性は十分にあると思います。本命視されているイングランドも、いまはすごく調子が悪いですし。カギを握るのは、第4戦のアルゼンチン戦。このところ調子がいいですからね。いずれにしても、最低でも3勝が必要なので、イングランドかアルゼンチンのどちらかには絶対に勝たなくてはなりません。
もちろん、少しでも気を抜けば、あるいは前回大会のロシア戦のように、緊張でパニックになってしまったら、サモアなどにも足をすくわれる可能性はありますが、そこは堀江選手をはじめとしたワールドカップ経験者たちが、しっかりと引き締めてくれるはずです。
──19年大会の日本代表よりも強いですか?
さらにレベルは上がっていますし、なにより日本代表として戦う意識が全然違います。あとはチームとして、どれだけひとつにまとまれるか、でしょうね。それができればイングランド相手にもいい戦いができると思いますし、勝てば一気に波に乗れると見ています。
──そのためには食生活も大切ですよね。食事についてはかなり意識されていますか?
自宅(群馬県)では妻がすべてコントロールしてくれるので、そんなには意識していません。ただ、シーズン中は(千葉県に)単身赴任しているので、「週の初めは炭水化物を少なめにして、週末の試合が近づくにつれて増やしていこう」とか、自分でいろいろと考えながらやっています。
──学生時代はどうでしたか?
高校の時はめちゃくちゃ意識していましたね。ちょっとボディビルダーっぽいというか、ささみをたくさん摂るだけじゃなく、量もすごくて、1日6~7食は食べていましたね。
見ての通りちっちゃいので(笑)、幼い頃から身体を大きくしなきゃいけないと、つねに思っていました。中学時代も牛乳を毎日1リットルでは足りないから、1.5リットル飲んでいたんですけど、それで下痢になることも多かったです。
──ハイランダーズでプレーしていた頃、海外での食事はどうされていたんですか?
妻が一緒にニュージーランドまで来てくれていたので、食事は全部コントロールしてもらいました。元アスリート(バドミントン選手)の奥さんは、もともと食事に対する意識が高かったんだと思いますが、いまはアスリートフードマイスターの資格も取って、栄養面ですごくサポートしてくれていますね。
──きのこの栄養価の高さが注目されています。食材として、きのこにはどんなイメージが?
食材に対してのイメージではないんですが、子どもが『きのこ』という歌を幼稚園の発表会で歌ったりしていたので、きのこは「かわいい」というイメージです(笑)。
──きのこを使った料理はよく食べますか?
自分では意識して摂らないですが、奥さんが身体のことを気にかけて、栄養価が高いきのこを料理に日々の食事の中に取り入れてくれていますね。
──そのなかではどんな料理が好きですか?
妻の手料理では、なめこの味噌汁、しめじ野菜炒め、しいたけ中華丼、エリンギ明太バターが好きなメニューですね。外食だと、きくらげをトッピングしたラーメンが好物です。
──大事な試合の前に、決まって食べる“勝負メシ”みたいなものはありますか?
勝負メシはないんですが、試合の前には炭水化物を多めに摂って、前日は寝る前に牛乳を1リットル弱飲むっていうのは決まっている習慣ですね。牛乳は排便をするために飲んでいて、腸内をきれいにするようにしています。
──試合前には決まって吐くと聞きました。
そうですね。身体の中に食べたものを残さない、空っぽにするっていうのが、試合前の僕のルーティンなんです。ウォームアップが終わった瞬間に自然と吐き気がしてきて、ジャージに着替えた後にトイレで吐いてすべて出したらスイッチオン。これは大学時代からずっと変わらないですね。
──アスリートの中でも珍しいルーティンだと思いますが、医学的な根拠があるんですか?
そういった根拠はないのですが、身体を軽くして、100パーセント、ゲームにコミットしたいからです。試合前に緊張で吐く選手は何人かいますが、僕のように意識して吐く選手は海外にもほとんどいなかったと思いますよ。
■2023年ラグビー・ワールドカップについて
──さて、今年9月にはフランスでワールドカップが開催されます。日本代表への復帰はありえますか?
正直、厳しいと感じています。僕のポジションのSH(スクラムハーフ)には流選手をはじめ、若手にも斎藤選手などのいい選手がたくさん出てきているので。昔は名前だけで入れたりもしましたが、いまは日本ラグビーのレベルがすごく上がったので、ちょっとでもパフォーマンスを落としたら、代表は難しいんです。そう考えると、悔しいですけど嬉しいことでもありますね。
──本大会ではチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンと同じ組に入りましたが、前回大会を超えるベスト8以上も狙えそうですか?
可能性は十分にあると思います。本命視されているイングランドも、いまはすごく調子が悪いですし。カギを握るのは、第4戦のアルゼンチン戦。このところ調子がいいですからね。いずれにしても、最低でも3勝が必要なので、イングランドかアルゼンチンのどちらかには絶対に勝たなくてはなりません。
もちろん、少しでも気を抜けば、あるいは前回大会のロシア戦のように、緊張でパニックになってしまったら、サモアなどにも足をすくわれる可能性はありますが、そこは堀江選手をはじめとしたワールドカップ経験者たちが、しっかりと引き締めてくれるはずです。
──19年大会の日本代表よりも強いですか?
さらにレベルは上がっていますし、なにより日本代表として戦う意識が全然違います。あとはチームとして、どれだけひとつにまとまれるか、でしょうね。それができればイングランド相手にもいい戦いができると思いますし、勝てば一気に波に乗れると見ています。