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食と体調管理

「やるべきことの1つ1つを本当にやり続けるだけ」サッカー・浅野拓磨が抱く選手としての確固たる意志と日々を支える食習慣

元川悦子

2025.11.04

――2026年W杯まで1年を切りました、意気込みをお聞かせください。

 意気込みというのか、僕のなかでは絶対に行くと思っているので、そのために過ごしています。ただ、そのためには必要なことを1つでもサボったり、やらなかったら、行けなくなってしまうし、全てをやり切ったら大舞台に立てる未来が待っている。答えは見えている状態なので、やるべきことの1つ1つを本当にやり続けるだけだなとは思います。それで結果的に行けるか行けないかはもうその時にならないと分からない。それまでの自分に何ができるかっていうのをつねに考えながら、1回の練習、1回の食事にこだわっていきたいです。

――最後にプロ選手を目指しているジュニアアスリートへのアドバイスをお願いします。

 今は何よりも楽しむことが大事だとは思います。それがないと、なりたい自分には辿り着けないというのは、どの世界でも同じかなと思います。仮にサッカー選手になれなかったとして、次の夢を目指そうとした時も、楽しくなければ絶対に叶わない。どれだけ苦しくても、悔しくても、その瞬間さえも楽しいと思えるような時間の過ごし方をしてほしいです。そのためにも、自分が100%でやれるかどうかが大事。1日1日を全力で過ごせるかどうかが本当に重要です。 

 僕自身が中学から高校に行った時の話にもつながりますけど、今しか見えていないと、怖くなったり、チャレンジしづらいかもしれないですけど、5年後とか10年後を見据えれば、今、悩んでいることなんてちっぽけなものに思えてくる。1年後、5年後、10年後に自分がどうなりたいかという夢や目標を子供たちには持ってほしいと思いますね。

――プロになりたいという思いをずっと忘れずに持ち続けることが大事なんですね。

 はい。本当にそれを忘れない人は、プロサッカー選手になれない未来が訪れたとしても、次の自分のなりたい自分を見つけて、努力できる。もちろんサッカー選手になることが全てじゃないと思って過ごしていたら、その夢には届かない。その先も同じことを繰り返すと思うので、目の前のことに全力で取り組むこと。それを続けてほしいです。
 
浅野拓磨/あさのたくま
1994年11月10日生まれ、三重県三重郡菰野町出身。
四日市中央工業高校―サンフレッチェ広島―シュツットガルト―ハノーファー―パルチザン・ベオグラード―ボーフム―マジョルカ

 7人兄弟の三男として生まれ、兄弟の影響で幼少期からサッカーを始める。四日市中央工業へ進学後、多くのJクラブから注目され、2013年にサンフレッチェ広島入り。2015年E-1選手権で日本代表デビュー。2016年にはリオデジャネイロ五輪にも参戦。同年にアーセナルへ完全移籍し、そこから当時ドイツ2部のシュツットガルトへレンタルされ、欧州キャリアの第一歩を踏み出した。2018年ロシアW杯では落選という挫折を乗り越え、広島時代の恩師・森保一監督とともに2022年カタールW杯でメンバー入り。ドイツ戦で決勝弾を挙げるという歴史的快挙を果たした。
2024年夏からは欧州5クラブ目となるスペイン1部・マジョルカに新天地を見出した。24-25シーズンは負傷の影響でフル稼働とはならず、日本代表からも遠ざかる形となったが、本人は2026年北中米W杯参戦を目指し、25-26シーズンに全力を注いでいる。
 

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