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海外サッカー

ラ・リーガの米国開催断念がセリエAの豪州遠征にも影響!?「AFCは『承認するな』と圧力を受けている」と英紙報道!「ドミノ効果」の可能性は?

THE DIGEST編集部

2025.10.26

バルセロナは予定されていた米国・マイアミ開催の試合を中止することを発表した。(C) Getty Images

バルセロナは予定されていた米国・マイアミ開催の試合を中止することを発表した。(C) Getty Images

 ラ・リーガは、12月20日に予定されていたラ・リーガ第17節ビジャレアル対バルセロナ戦の米国マイアミ開催を中止することを発表。選手やクラブなど多方面から批判が寄せられ、抗議活動が展開された結果、米国のプロモーター「リレバント・スポーツ」が「スペイン国内の不確実な情勢」を理由に開催を断念したためである。
 
 そして英国の日刊紙『The Guardian』は、この決定がイタリアにも影響を及ぼす可能性を示唆。「来年2月に予定されているミラン対コモ戦がオーストラリアのパースで行なわれるかどうかについて、深刻な疑念が生じている。今月、UEFA(欧州サッカー連盟)からは『例外的なケース』として承認されたものの、欧州サッカーの統括機関内部の幹部たちは、セリエAが前例を破って8500マイル(約1万3600キロ)も離れた場所で試合を行なう可能性が後退していると感じている」と報じた。

「セリエAが、この極めて物議を醸す計画を最終的に確定するには、AFC(アジア・サッカー連盟)、フットボール・オーストラリア、そしてFIFA(国際サッカー連盟)の承認がまだ必要である。事情に詳しい関係者によると、AFCは外部から『試合開催を承認するな』という強い圧力を受けているという」

 ミランのMFアドリアン・ラビオは豪州遠征に対して「狂気じみている」「ばかげている」と批判し、またFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も、他大陸でリーグ戦を開催することは「大きなリスク」であると発言しており、ラ・リーガ同様にこちらも否定的な意見が多く寄せられているのは事実である。

 同メディアは、「FIFAはこの中止について公式コメントを出していないが、前例を作らずに物議を醸す問題がいったん棚上げになったことに安堵しているようだ。FIFAは『国際試合』と呼ばれるものに関する規定の改定作業を開始しており、完全禁止とすることが可能かどうかについて、法的助言を求めているという。来年初めには、改定できることを期待している」と伝えたが、この動きは欧州各国から多くの賛同を得ているようだという。

「プレミアリーグもまた、今回の延期を内心では歓迎している。というのも、2008年に当時の最高経営責任者リチャード・スカダモア氏が提案した『第39節構想』に対して批判を浴びた経験から、リーグ戦を海外開催することに強く反対しているためだ。FA(イングランド・サッカー協会)や、DFB(ドイツ・サッカー連盟)を含む欧州の主要協会も、この『革新』に反対の立場を取っており、すでにその意向をUEFAに伝えている」
 
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