リバプールは現地時間10月25日に行なわれたプレミアリーグ第９節でブレントフォードに２-３で敗れ、2021年４月以来のリーグ４連敗を喫している。

　開始５分で失点を喫し、45分にリードを広げられてから、前半終了間際にミロシュ・ケルケズのゴールで１点を返すも、60分にDFフィルジル・ファン・ダイクのファウルでPKを献上して再び２点差とされた。89分にモハメド・サラーのゴラッソが炸裂するも、それ以上の追撃はならなかった。

　プレミアリーグ開幕から公式戦７連勝を飾った後、６試合で５敗という驚きの大不振に陥ったレッズ。プレミアリーグ王者が翌シーズンに４連敗を喫するのは史上４回目らしいが、リバプールの地元紙『ECHO』は「アルネ・スロット監督は就任初年度の昨季、良い記録を積み上げるのを習慣としていたが、今回は誤った理由で『ランドマーク』を創ってしまっている」と報じ、以下のように「負の記録」を紹介している。
  「リバプールの首都での苦痛は続き、ロンドン開催のリーグ戦は５連敗となった。これは1970年以来だという。また、ブレントフォードの２回目の有意な攻撃でダンゴ・ウアタラがロングスローからゴールを決めた際、リバプールはプレミアリーグで４試合連続、開始15分以内に失点を喫したチームとなった。これは1996年１月以来の不名誉記録だった。ちなみに今季のリバプールの５勝は全て、先制点を奪った試合でのみ得られたものだ」

　このような失態を演じた王者について、クラブ専門サイト『LIVERPOOL.COM』はブレントフォード戦の彼らの戦いを検証し、まずこちらも「懸念は、試合の序盤に押し込まれるケースだ」と指摘し、続いて「今季はセットプレーと守備の脆さに繰り返し悩まされている」として、ロングスローから失点した１点目の他、「２点目ではミケル・ダムスゴーが守備の中心に大きな隙間を見つけ、ケビン・シャーデへ見事なスルーパスを通した。３点目はファン・ダイクの不用意なファウルがPKを招いた」と振り返った。

　そして、個々のパフォーマンスの問題にも言及。「サラーのパフォーマンスは納得のいくものではなかった。その動きは鈍く見え、タッチも散漫だった。ゴールは見事であり、そのクオリティーの高さは明らかだが、それをどう引き出すかが課題となっている。他にも、ケルケズも精彩を欠き、GKのジョルジ・ママルダシュビリも印象的ではなく、ファン・ダイクですら本来の力を発揮できていなかった」。