才能豊かな10番が異彩を放った。アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシだ。
現地時間12月3日、アルゼンチンはカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でオーストラリア代表と対戦して2-1で勝利。準優勝に終わった2014年大会以来となるベスト8に駒を進めた。
【動画】誰も止められない…メッシがオーストラリア守備陣を切り裂いた「魔法のドリブル」をチェック
グループステージ最終戦から中3日というタイトなスケジュール下で行なわれ、心身ともに決して楽ではなかったはずの一戦。そのなかでアルゼンチンに勝利を手繰り寄せたのは、主将が見せつけた出色パフォーマンスだった。
決して運動量が多いわけではなかった。試合後に「とてもタフで、フィジカルな試合だった」と振り返ったメッシは、時折ピッチで足を止める姿も見せていた。しかし、ひとたびボールを持てば、違いを生み出した。
スコアレスで迎えた35分には、セットプレーの流れからペナルティーエリア内でくさびのパスを受けたニコラス・オタメンディの落とし(?)を拾うと、巧みなボールタッチから左足を一閃。鋭い低弾道のシュートは眼前に立ちはだかった巨漢CBハリー・サウターの股下を抜け、ゴール左下隅に突き刺さった。
ただ、この試合でメッシが最も“らしさ”を見せつけたのは、チームがフリアン・アルバレスの得点で2点差としていた65分のワンプレーだった。
ハーフウェーライン付近でボールを受けた35歳は、いったん自陣側にボールを持ち出すと、クルッと向きを変えて、一気にスピードアップ。なんとか食い止めようとするオーストラリア守備陣3人が囲いに行くも、緩急自在なドリブルに翻弄されてしまう。
3人の間を容易く抜けていったメッシは、味方とのワンツーを絡めて瞬く間に敵エリア内に侵入。最後はなんとか身体を張った相手DFに食い止められたが、得点シーン以上に彼の存在感を示すようなプレーにスタジアムもドッと沸いた。
この稀代の天才らしいドリブルには、各国メディアも羨望の眼差しを向けている。フランスのニュース専門局『France 24』は「メッシの魔法」「中央から試みた壮麗なドリブルをオーストラリアは慌てて追うしかなかった」と絶賛。また、母国紙『Clarin』は「最終的にエリア内で食い止められたが、10番の魔法のような突破だ。この試合で最高の場面だった」と振り返っている。
大会が進むごとに存在感を強めているメッシ。現地時間12月9日に行なわれるオランダ代表との準々決勝でも、彼のプレーがアルビセレステのカギとなるのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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決して運動量が多いわけではなかった。試合後に「とてもタフで、フィジカルな試合だった」と振り返ったメッシは、時折ピッチで足を止める姿も見せていた。しかし、ひとたびボールを持てば、違いを生み出した。
スコアレスで迎えた35分には、セットプレーの流れからペナルティーエリア内でくさびのパスを受けたニコラス・オタメンディの落とし(?)を拾うと、巧みなボールタッチから左足を一閃。鋭い低弾道のシュートは眼前に立ちはだかった巨漢CBハリー・サウターの股下を抜け、ゴール左下隅に突き刺さった。
ただ、この試合でメッシが最も“らしさ”を見せつけたのは、チームがフリアン・アルバレスの得点で2点差としていた65分のワンプレーだった。
ハーフウェーライン付近でボールを受けた35歳は、いったん自陣側にボールを持ち出すと、クルッと向きを変えて、一気にスピードアップ。なんとか食い止めようとするオーストラリア守備陣3人が囲いに行くも、緩急自在なドリブルに翻弄されてしまう。
3人の間を容易く抜けていったメッシは、味方とのワンツーを絡めて瞬く間に敵エリア内に侵入。最後はなんとか身体を張った相手DFに食い止められたが、得点シーン以上に彼の存在感を示すようなプレーにスタジアムもドッと沸いた。
この稀代の天才らしいドリブルには、各国メディアも羨望の眼差しを向けている。フランスのニュース専門局『France 24』は「メッシの魔法」「中央から試みた壮麗なドリブルをオーストラリアは慌てて追うしかなかった」と絶賛。また、母国紙『Clarin』は「最終的にエリア内で食い止められたが、10番の魔法のような突破だ。この試合で最高の場面だった」と振り返っている。
大会が進むごとに存在感を強めているメッシ。現地時間12月9日に行なわれるオランダ代表との準々決勝でも、彼のプレーがアルビセレステのカギとなるのは間違いない。
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