専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

“偉才”メッシの絶大な存在感。アルゼンチンを8強に導いた出色の輝き「8人のDFをものともしなかった」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.04

得点シーン以外にも、冷静なボールさばきで、アルゼンチンを勝利に導いたメッシ。その存在感はあまりに絶大だった。(C)Getty Images

得点シーン以外にも、冷静なボールさばきで、アルゼンチンを勝利に導いたメッシ。その存在感はあまりに絶大だった。(C)Getty Images

 偉才の左足が冴えわたった。

 現地時間12月3日、アルゼンチン代表はカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でオーストラリア代表と対戦して2-1で勝利。準優勝に終わった2014年大会以来となるベスト8に駒を進めた。
【動画】異彩を放った左足! 相手DFの股を抜いたメッシのゴラッソシーンをチェック

 36年ぶりの世界制覇を目指すアルゼンチンにグッと流れを引き寄せたのは、大黒柱であるリオネル・メッシだった。自陣に引いて2ラインのブロックを敷いて専守防衛の戦術で挑むオーストラリアに対して、“南米王者”は攻めあぐねていた。

 だが、35分に10番が眼前に立ちはだかる黄色い堅牢をこじ開ける。アタッキングサードでの連係からペナルティーエリア内でくさびのパスを受けたニコラス・オタメンディの落とし(?)を拾ったメッシが細かいボールタッチから左足を一閃。狙いすましたシュートは、198センチの相手巨漢CBハリー・サウターの股下を抜け、ゴール左下隅に突き刺さった。

 前半終了時に右拳を突き上げ、自信ありげな表情を浮かべた「アルビセレステ」(アルゼンチン代表の愛称)の10番は、後半も眩いばかりの光を放つ。

 キックオフ直後から積極果敢なプレスをかけにきたオーストラリアに対し、流れるようなパスワークでいなしたアルゼンチン。そのなかでメッシも攻撃の起点となる。そして、チームがフリアン・アルバレスの得点で2点差としていた65分には、ハーフウェーライン付近で複数枚の相手マーカーに囲まれながらも、緩急自在なドリブルで突破。会場を大いに沸かせた。
 
 77分にクレイグ・グッドウィンに決められるオーストラリアの猛反撃にあいながらも、エースの活躍によってタフな一戦を制したアルゼンチン。大会が進むごとに自信を深めてきた代表戦士たちに母国メディアも賛辞を惜しまない。日刊紙『Ole』は「相手の守備をこじ開けるのは容易ではなく、チームは忍耐強く、ギャップが解消されるのを待ち、エースがそれを切り開いた」と試合を総括したうえで、殊勲者となった主将を褒めちぎった。

「オーストラリアに苦戦する場面もあったが、レオが燃えた。相手は我々の先導者であり、希望である彼が仕事をするまで、じっと耐えていた。しかし、試合開始から35分後にメッシが見せた切れ味鋭い動きについてこられなかった。メッシはエリア内にいた8人のディフェンダーをものともしなかった」

 大会初戦でサウジアラビア代表によもやの敗戦を喫したチームに漂っていた絶望的な空気は振り払った。才能豊かな35歳を中心にまとまりを見せ始めたアルゼンチンの勢いは止まりそうにない。

 なお、アルゼンチンは現地時間12月9日に行なわれるベスト8で、2014年大会の準決勝で対戦してPK戦の末に下していたオランダと激突する。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「マナーも最悪だった」相手に苛立って“暴言”のC・ロナウドに韓国メディアで非難の声!「最後の最後までなってない」

【関連記事】「なぜルールを守らないのか?」クロアチアの“最も美しいファン”の投稿が再び炎上!「これは恥ずべき行動だ」【W杯】

【関連記事】「日本戦が僕らに影響」独代表DFリュディガーが衝撃敗退を語る。“挑発行動”が物議の自己評価は?「批判は免れられない」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号