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海外サッカー

「本当に酷い」“妖精”ストイコビッチが人種差別発言!? 味方のゴールに興奮して「暴言」を吐き捨てた映像が波紋【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.04

自軍のゴールに興奮したストイコビッチ。その時に思わず口にした“暴言”が物議を醸した。(C)Getty Images

自軍のゴールに興奮したストイコビッチ。その時に思わず口にした“暴言”が物議を醸した。(C)Getty Images

 日本サッカー界にも所縁のあるレジェンドの言動が波紋を広げている。

 事の発端となったのは現地時間12月2日、スイス代表とのカタール・ワールドカップのグループH最終戦で、セルビア代表の指揮官ドラガン・ストイコビッチが見せた振る舞いだ。

 互いに1点ずつを奪い合い、タイスコアで迎えた65分だった。セルビア代表FWドゥシャン・ブラホビッチが、敵エリア内で倒れ込みながら左足を一閃してゴール右下隅に勝ち越し弾を決めると、“カリスマ指揮官”も興奮。中継カメラに映し出されているのを知ってか、知らずか。ベンチを飛び出すと「どうだ! クソッタレめ!」と吠えたのだ。

 ゲーム中にヒートアップして暴言を放ってしまうのは、少なからず致し方ない面はある。しかし、この時に口にした言葉が問題視されている。というのも、スイスの主力選手だったジェルダン・シャキリとグラニト・シャカのルーツでもあるコソボ系移民を蔑称するワードだったのだ。

 熾烈なシーソーゲームの末に3-2でスイスが勝利した試合後、各国メディアはカメラに映し出された“ピクシー”の行動をクローズアップ。小さくない問題として報道された。
 
 クロアチアの日刊紙『Vecernji』は「彼(ストイコビッチ)の発した言葉はハッキリと聞こえ、そしてそれが誰に向けられたものなのかも容易に判断できる」「ピクシーの発言は本当に酷いもので、サッカー界の偉大なレジェンドとしても信じられない行動だ。懲戒審査員もこれに対処しなければならないだろう」と指摘した。

 また、アルゼンチン紙『Ole』は「ストイコビッチは処罰の対象になる可能性がある」とし、コソボの外務大臣を務めるメリザ・ハラディナイ氏のSNS投稿を紹介した。

「ストイコビッチの人種差別行為はFIFAのカメラが捉えている。私はこの恥ずべき卑怯な行為に対し、FIFAが相応の行動を取ることを期待している」

 はたして、ストイコビッチは処罰の対象になり得るのか。かつてJリーグでも異彩を放った天才に対する、今後の調査の行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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