12月11日、イタリア・セリエAのミランは、ズラタン・イブラヒモビッチが同クラブを所有するアメリカの投資会社『レッドバード・キャピタル・パートナーズ』の運営パートナー、そしてミランのシニアアドバイザーに就任することを発表した。

　クラブのプレスリリースによれば、昨季、41歳で現役を退いた元スウェーデン代表FWは今後、オペレーティングパートナーとして、『レッドバード』のグローバル投資チームと協力し、スポーツ、メディア、エンターテインメントにわたる同社の既存の投資ポートフォリオをサポートすることになるという。新たな投資機会の調達と評価を支援し、商業プロジェクト、デジタルコンテンツ戦略、世界規模での存在感を拡大するための戦略的ブランド構築の取り組みについて、レッドバードのポートフォリオ企業にアドバイスを提供していく。

　そしてミランでは、シニアアドバイザーとして、クラブのオーナーシップ、シニアマネジメントと緊密に連携し、クラブのスポーツおよびビジネスの運営で積極的な役割を果たし、クラブの「勝利の文化」の強化を手助けするとのこと。彼が担う職務には、選手の育成、高性能のトレーニング、ミランの世界的ブランドの強化と商業的利益の推進、新スタジアムを含む重要な特別プロジェクトへのサポートなどが含まれる。
  　ユニホームを脱いでから半年後、ミランの経営と運営に関わることになったイブラヒモビッチは、「これらの重要で影響力のある役割で、レッドバードとミランに加われることに、非常に感謝している。レッドバードは世界で最も偉大なアスリート、チーム、ビジネス関係者と提携し、意義と影響力のあるビジネスを創造してきた。彼らのスポーツ、メディア、エンターテインメント分野での投資活動に貢献できることを楽しみにしている」と語り、さらに以下のように続けている。

「私のロッソネロに対する愛情は決して消えることはなく、その未来に意味のある形で関わる機会を与えられるとは、夢にも思っていなかった。これを与えてくれたジェリー・カルディナーレ（レッドバード創始者）に感謝している。クラブを取得して以来、レッドバードとシニアマネジメントが示してきた献身性、情熱、そして努力に、大いに敬意を表する」

「これは、簡単な気持ちで下した決定ではない。個人的に、非常に重要なものであり、家族にとっても同様だった。選手生活を終えた後の最初のステップについて、私は長い間、慎重に考えてきたが、レッドバードとミランの一員としてその旅を始めることについて、これ以上の喜びはない。私と私の家族にとって、これは私が選手生活を終え、次の章を始める場所である親愛なるクラブへの、真の帰還だ」