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劇的逆転勝利の立役者ベリンガムに「これほど重要で美しいゴールは他にない」と賛辞! 一方で苦戦のイングランドに対しては現地メディアが問題点を指摘【EURO2024】

THE DIGEST編集部

2024.07.02

後半アディショナルタイムにオーバーヘッドで劇的同点弾を叩き込んだベリンガム。(C)Getty Images

後半アディショナルタイムにオーバーヘッドで劇的同点弾を叩き込んだベリンガム。(C)Getty Images

 現地時間6月30日に行なわれたEURO2024ラウンド・オブ・16で、イングランド代表はスロバキア代表を延長戦の末に2-1で下した。

 前回大会のファイナリストで、戦前は優勝候補の筆頭にも挙げられながら、グループステージではプレー内容の悪さで各方面から批判を浴びせられていた“スリーライオンズ”は、このノックアウトラウンドの初戦でも25分に格下と思われた相手に先制を許し、ゴールを奪えないまま後半アディショナルタイムに突入。初出場のアイスランドに無残な敗北を喫した2016年大会の悪夢が再現されるかと思われた。

 しかし、試合開始から95分が経過したところで、右タッチラインからのスローインをマルク・グエイが頭でゴール前に送ると、これに反応したジュード・ベリンガムが身を躍らせ、オーバーヘッドでボールをゴール右隅へ。この劇的なゴラッソで追いついたイングランドは、延長戦開始直後のセットプレーから、エベレチ・エゼのダイレクトボレーがイバン・トニーの頭を経由してハリー・ケインの決勝ヘッド弾に繋がり、以降はこのリードを守り切っている。
 
 土壇場の同点ゴールで救世主となったベリンガムについて、ガレス・サウスゲイト監督は、前日に21歳となった背番号10を得点直前に交代させようとしていたことを明かした上で、「それでもジュードは能力を示した。彼がこのような結果を出してくれることは分かっていた」と語り、決勝点を挙げたエースのケインも「信じられないゴールだった。我が国の歴史の中でも最高のゴールのひとつだ」と、頼もしい後輩に賛辞を贈った。

 現地メディアは、英国の日刊紙『The Guardian』は、「94分の苦労と痛みが過ぎ去り、イングランドがイングランドらしくなったところで、まさに今こそスロバキアのネットに華麗なオーバーヘッドボレーを決める絶好のタイミングだと判断したのは、21歳になったばかりの特別な存在だった」と綴り、「ベリンガムはすでに非凡な存在であり、非常に才能に恵まれ、信じられないほど成熟した21歳だ」と、改めて自国の至宝を絶賛している。

 また、彼が普段拠点とするスペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、「ベリンガムはクリスティアーノ・ロナウドのようなオーバーヘッドで、セルヒオ・ラモスのように試合終了間際にゴールを決めて延長戦に持ち込み、ラウンド・オブ・16での(イタリアに次ぐ)新たな大惨事を避けた」と伝え、「これほど重要で美しいゴールは他になく、彼は確実にこれからも多くのゴールを決めるだろう」と高く評価するとともに、今後への期待を示した。
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