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ドジャースは意外に小幅な動き、ブルペンを大幅に底上げしたNY2球団、最大のサプライズを仕掛けたアストロズ…注目7球団のデッドライン・トレードを振り返る<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.08.01

スアレス(中央)争奪戦はマリナーズが制し、パドレスはミラー(左)、アストロズはコレア(右)をサプライズ補強と、今夏のトレード・デッドラインも様々な動きがあった。(C)Getty Images

スアレス(中央)争奪戦はマリナーズが制し、パドレスはミラー(左)、アストロズはコレア(右)をサプライズ補強と、今夏のトレード・デッドラインも様々な動きがあった。(C)Getty Images

 アメリカ東部時間7月31日午後6時のデッドラインを前に、今年も怒濤の勢いで次々とトレードが成立した。注目コンテンダー7チームの動きを振り返ってみよう。

●ヤンキース
【主な獲得選手】
ライアン・マクマーン(三塁手) ←ロッキーズ
デビッド・ベッドナー(救援投手) ←パイレーツ
カミーロ・ドバル(救援投手) ←ジャイアンツ
ジェイク・バード(救援投手) ←ロッキーズ
ホゼ・カバレロ(ユーティリティ) ←レイズ

 ヤンキースの補強ポイントは大きく3つ。「レギュラー不在の三塁の補充」と不振に苦しむ「ブルペンの整備」、後はできれば「先発投手」も獲得したいところだった。

 まず動いたのは三塁手の補強。エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス→マリナーズ)ら他にも選択肢が残っていた中で、FAまであと2年半残るマクマーンを26日に獲得して今後数年のレギュラーを確保した。

 デッドライン当日はリリーフ陣の整備に注力。バードを獲得した後で、レンジャーズやタイガース、ドジャースとの争奪戦を制し、今夏の市場で最も注目されるリリーフの一人だったベッドナーも補強。さらにこれに満足することなく、ジャイアンツからドバルまでも得てブルペンの厚みを大幅に増強した。

 ブライアン・キャッシュマンGMは「ミッションは達成された」と満足げだったが、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)らスターターの獲得はならず。また、一連のトレードでMLB公式サイトの球団プロスペクト・ランキングトップ30のうち5人を放出している。
 
●ドジャース
【主な獲得選手】
ブロック・スチュワート(救援投手) ←ツインズ
アレックス・コール(外野手) ←ナショナルズ

 今季も故障者が続出する先発投手陣を中心に大型補強を期待する声もあったが、結果的には小幅の補強にとどまり、コンテンダーとしてはあまりにも「単純で平凡なトレード期限」(『ロサンゼルス・タイムズ』紙)との声もある。

 新加入のタナー・スコットらが不安定で、補強の必要が叫ばれていたブルペンには、同じツインズでもジャレン・デュランやグリフィン・ジャックスではなく、ベテランのスチュワートを補強。39登板で防御率2.38とひそかに好投しており、「名より実」を取った形だ。野手陣には、噂のあったスティーブン・クワン(ガーディアンズ)ではなくバイプレーヤーのコールも補強。こちらも知名度こそ低いが、左投手に強く外野3ポジションをこなせることから、第4の外野手としてはうってつけの存在だ。

 一方、先発投手もマックス・マンシーが故障中の三塁も誰も補強せず、ダスティン・メイ(→レッドソックス)やジェームズ・アウトマン(→ツインズ)を放出。その代わり複数のプロスペクトを手に入れるなど、「現在」と「将来」を両睨みしながらの補強を展開した。先発投手を補強しなかったことには疑問の声も出ているが、ブレイク・スネルら故障者の復活に自信を持っているということか。

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