ニューヨーク・ヤンキースが、今オフにフリーエージェント（FA）となる見込みのニューヨーク・メッツの主砲ピート・アロンソの獲得に動く可能性があると米誌『Sports Illustrated』が報じた。

　同誌は米紙『New York Post』の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏の発言を紹介。ヘイマン記者は「シーズン中にオフの推測はしない」としながらも、メッツ編成本部長のデビッド・スターンズ氏にアロンソの去就を尋ね、その回答を記した。

「ピートは素晴らしい選手であり、人間的にも優れている。ファンにとって特別な存在だ。素晴らしい活躍を見せてくれているし、チームの一員でいてくれることを本当に嬉しく思っている。これからもずっと一緒に戦っていきたい」
  　同誌はさらに、FAとなるアロンソに対して「他球団も黙ってはいない」とし、ヤンキースを筆頭に、テキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックス、シアトル・マリナーズ、ヒューストン・アストロズなど「複数球団が強い関心を示している」と伝えた。

　また「現在ヤンキースでは、（今季ここまで116試合に出場し、）OPS.817、22本塁打と好成績を残している26歳のベン・ライスが台頭。一塁を任せられる存在が育ってきたとはいえ、補強に積極的な球団だけに、この冬に“ライバルチームの主砲”をブロンクスに呼び込む動きがあっても不思議ではない」と指摘した。

　アロンソは今季ここまで138試合に出場し、打率.267、31本塁打、110打点、OPS.856（出塁率.346、長打率.510）という内容を記録。安定した成績を残し続けており、今オフ最大の注目FA選手の一人に挙げられている。その去就には早くも熱い視線が注がれている。

構成●THE DIGEST編集部

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