背中の張りで急きょ先発登板を回避したロサンゼルス・ドジャースのタイラー・グラスノーが、ローテーションに戻ってくるようだ。現地９月５日の敵地でのボルティモア・オリオールズ戦に先発予定だったグラスノーは、試合前になって登板を回避。大谷翔平が緊急登板を果たした。

　グラスノーの状況についてドジャース専門メディア『Dodger Blue』は、７日の記事で「深刻な怪我ではない」と報道。「ドジャースはすぐに復帰させずに追加検査を実施した。グラスノーが背中に問題を抱えるのは、今回が始めてではない。去年は同じ原因で３週間も欠場していたため、十分に注意するのは当然だ」と伝えた。

　カリフォルニア地元紙『Orange County Register』のビル・プランケット記者も、「グラスノーはロサンゼルスに戻ってきて検査を受けたが、何の問題もなかった。もうキャッチボールを始めているし、近いうちに登板する予定だ。危機を回避できて満足している」というデーブ・ロバーツ監督の安堵のコメントを紹介している。
  　グラスノーは４月28日に右肩の炎症で負傷者リスト（IL）入りし、７月９日に復帰。『Dodger Blue』は「今シーズンのかなりの期間をILで過ごしている。シーズン終盤にふたたび長期離脱となったら、チームは危機に陥っていただろう」と最悪の事態を回避できた点を強調した。

「８日からのコロラド・ロッキーズとの３連戦でグラスノーは登板するはずだ。ロバーツ監督は初戦の８日の登板を期待していたが、先発投手はいまだ未定。おそらく初戦はエメット・シーハンで、２戦目にグラスノーを起用する可能性が高いかもしれない」

　ピッツバーグ・パイレーツに３連敗、オリオールズに２連敗した後に１勝と、直近６試合で１勝５敗のドジャースは８日から、ナ・リーグ西地区で圧倒的最下位のロッキーズと本拠地で３連戦。地区２位のサンディエゴ・パドレスに１ゲーム差と迫られているなか、グラスノーの復帰を起爆剤に、白星を重ねてけるか。

構成●THE DIGEST編集部

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