まさに異次元のパフォーマンスだ。

　現地９月16日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地フィラデルフィア・フィリーズ戦に「１番・投手兼DH」で先発出場し、投手として５回無安打無失点の好投を見せると、打者としても50号ソロを含む２安打１打点と躍動。こうした活躍ぶりには、野球関係者も驚きを隠せない。

　同試合から一夜明け、来年開催のWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）で米国代表を率いるマーク・デローサ監督は、MLB専門放送局『MLB Network』の番組「MLB Central」に出演し、大谷の快投を絶賛。「球界でトップ５に入る投球だ。糸を引くような100マイル（約160.9キロ）にえげつない変化球。狂気じみていた」と話し始め、２打席の内容に注目した。

　１つ目は、２回２死で７番ウェストン・ウィルソンと対峙した場面だ。３球連続の外角フォーシームでカウント１-２に追い込むと、最後は同じコースに87.1マイル（約140.2キロ）のスイーパーを投じ、空振り三振を奪取。「打てるわけがない」とデローサ監督も完成度の高さに脱帽していた。
  　さらに、４点リードの５回先頭、５番オットー・ケンプとの対戦では、内角高めスイーパー、内角シンカーで２ストライクに追い込み、その後ボール、ファウル、ファウルと粘られながらもカウント１-２からの６球目、89.9マイル（約144.7キロ）の外角低めスライダーで空振り三振。「５イニングの間、彼はいつでもどんな球でも投げられた」と称賛の言葉が繰り返した。

　投打両面で強烈な存在感を放った二刀流スターは、17日のフィリーズ戦でも２試合連続の51号ソロを放っており、その勢いは留まるところを知らない。

構成●THE DIGEST編集部

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