専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

怪物ルーキー・シュリットラー、圧巻の8回無失点12奪三振!吉田のマルチ安打もむなしくレッドソックスがヤンキースに0対4で敗れてワイルドカード・シリーズ敗退

SLUGGER編集部

2025.10.03

吠えるシュリットラー。敗れればポストシーズン終了の大一番に、新人右腕があまりにも大きな仕事をした。(C)Getty Images

吠えるシュリットラー。敗れればポストシーズン終了の大一番に、新人右腕があまりにも大きな仕事をした。(C)Getty Images

 現地10月2日、MLBワイルドカード・シリーズは最終第3戦が行われた。ヤンキース対レッドソックスの“伝統の一戦”は、4対0でヤンキースが勝利。地区シリーズへと駒を進めた。レッドソックスはワイルドカード・シリーズが2022年の導入されて以来初めて、第1戦に勝利しながらその後2連敗で敗退したチームとなってしまった。

 MLB最大のライバル対決シリーズ最終戦は、ヤンキースが7月デビューのキャム・シュリットラー、レッドソックスは9月にメジャー昇格したばかりのコネリー・アーリーの両ルーキーが先発を担うことに。シュリットラーが100マイル前後の4シームを連発して初回を三者凡退に抑えれば、アーリーも6球種を変幻自在に操って3人で抑え、ともに立ち上がりはまずまず。

 両者とも3回までは無失点に抑えたが、先に捕まったのはアーリーの方だった。4回、コディ・ベリンジャーがフルカウントまで粘った後、インローのシンカーを叩いてライトへの二塁打に。そこからアーリーは大きく乱れ、まずジャンカルロ・スタントンに四球。その後アーメッド・ロザリオ、ジャズ・チゾムJr.、アンソニー・ボルピーが単打3本を連ねて2点を挙げる。
 

 さらに満塁の場面で、オースティン・ウェルズの打席。一度は打撃妨害の判定が出たがファウルに覆り、球場がブーイングの嵐の中、レッドソックスの一塁手ネイサニエル・ロウが平凡なファーストゴロをはじき、ライトに打球が転々とする間に2人が生還。これで4対0となった。

 アーリーがここで降板したのを尻目に、シュリットラーは快投を続ける。2巡目までは力強い4シームを中心に、3巡目に入るとカッターやカーブも交えながらレッドソックス打線を抑え、とうとう8回まで無失点。シリーズ好調の吉田正尚のマルチヒットを含め、散発5安打を浴びたものの、二塁を踏ませたのは一度だけ。それどころか12三振を奪ってレッドソックス打線につけ入る隙を与えない。

 そして9回、デビッド・ベッドナーがクローザーとしてマウンドに上がり、いきなり先頭打者アレックス・ブレグマンに四球を与えてしまう。だが、その後は吉田が内野ゴロ(ブレグマンが二塁封殺で吉田が一塁走者に)、セダン・ラファエラは空振り三振に倒れ、て2死。最後はロウを三塁ファウルフライに抑えてゲームセットとなり、4対0でヤンキースが勝利。

 シュリットラーはポストシーズンデビュー戦で8回を投げ、無四球無失点&12奪三振を奪った史上初の投手となった。まさにルーキーの歴史的な快投でヤンキースが連勝、地区シリーズ進出を果たした。

構成●SLUGGER編集部

【動画】怪物シュリットラー、100マイルで11個目の三振!レッドソックス打線を完全に抑え込む

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    10月10日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    10月2日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    9月20日(土)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    9月25日(木)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    9月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)