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ダルビッシュが2回2失点、異例の6回に登板のスアレスも被弾……パドレスが投手陣の誤算でカブスに3対1で惜敗、プレーオフから姿を消す

SLUGGER編集部

2025.10.03

プレーオフの経験も豊富なダルビッシュだが、この日は先発としてゲームを作れず。パドレスもワイルドカード・シリーズ敗退となった。(C)Getty Images

プレーオフの経験も豊富なダルビッシュだが、この日は先発としてゲームを作れず。パドレスもワイルドカード・シリーズ敗退となった。(C)Getty Images

 現地10月2日、MLBワイルドカード・シリーズは最終第3戦が行われた。カブス対パドレスのカードはカブスが3対1で勝利し、地区シリーズへ駒を進めた。

 大事な第3戦、パドレスは経験豊富なダルビッシュ有をマウンドに送る。だが、そのピッチングは必ずしも争点通りとはいかなかった。初回こそ相手の盗塁失敗などもあって無失点で切り抜けたが、2回に早くもつかまった。イニング先頭のカイル・タッカーにまず安打を浴びると、シリーズ好調の鈴木誠也との日本人対決はレフトのライン際へと鋭く抜けていく二塁打に。

 さらにカーソン・ケリーにもデッドボールを与えてしまい、満塁のピンチでこのシリーズ6打数無安打と眠っていたPCAことピート・クロウ=アームストロングを起こしてしまう。真ん中に入った4シームを捉えられた打球は無情にもセンター前に落ち、まずは先制のタイムリーに。ダルビッシュはここで降板となったが、変わったジェレマイア・エストラーダが押し出し四球を与えて2点目を許してしまう。

 一方、カブス先発のジェイムソン・タイオンは好調だった。6つの球種を変幻自在に操って的を絞らせず、4回を散発2安打無失点(4三振)。その後カブスは小刻みな継投に入る。
 

 一方のパドレスも2回の失点の後はメジャー最強のブルペン陣が総出で追加点を抑えにかかる。何と鈴木から始まる6回には、本来クローザーのロベルト・スアレスを5番手で投入する。今季もっとも早いイニングでの登板はやや勝手が違ったか、スアレスは2人の走者を出すものの、その後は100マイルの4シーム連発で2者連続三振に抑えてピンチを切り抜けた。

 7回、パドレスはイニング先頭打者のザンダー・ボガーツがヒットで出塁し、その後果敢に盗塁を決めるものの、カブスの堅い守備に阻まれて得点ならず。スアレスはその裏にも回またぎでマウンドに上がったが、マイケル・ブッシュへの5球目が真ん中やや高めに浮いた。ブッシュはこれを見逃さず振り抜き、打球はジャスト400フィート(約122メートル)も飛んでライトスタンドへ落ちた。

 さらに次のニコ・ホーナーがレフトフェンス直撃の二塁打を放ったところで、スアレスは無念の降板。シリーズ3連投のエイドリアン・モレホンが何とか後続を断つも、あまりにも大きな1点が入ってしまった。

 結局パドレスは0点のまま9回に突入するが、先頭のジャクソン・メリルが強振。ライトフェンスギリギリにスタンドインするソロ本塁打を放ち、ようやくこの試合初得点。さらに1死から2者連続死球で反撃ムードが高まるが、ここでカブスのクレイグ・カウンセル監督は回またぎで投げていた5番手ブラッド・ケラーをあきらめ、シリーズ3連投、前日はオープナーも務めたアンドリュー・キットレッジにスウィッチ。

 直後、ジェイク・クローネンワースのボテボテの微妙な当たりは、三塁手マット・ショウが素早く拾って一塁へ強烈な送球。微妙なタイミングも見事アウトにした。さらにフレディ・ファーミンはセンターフライに終わり、捕球したPCAは思わずファンに向かってガッツポーズ。カブスが2017年以来9年ぶりの地区シリーズ進出を決めた。

構成●SLUGGER編集部

【動画】鈴木誠也、ダルビッシュから先制点につながる二塁打
 

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