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MLB

本塁打王シュワーバーは「外角スライダー」、首位打者ターナーには「カーブ」が有効!?――フィリーズ主力7選手の“攻略法”<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.10.04

シュワーバー(中央)をはじめ、フィリーズ打線は驚異のひと言。ドジャースはいかに攻略するのか? (C)Getty Images

シュワーバー(中央)をはじめ、フィリーズ打線は驚異のひと言。ドジャースはいかに攻略するのか? (C)Getty Images

■クリストファー・サンチェス(先発投手)
 先発陣に定着した一昨年から目覚ましい成長を続けるサウスポー。今季は200イニングをクリアしてリーグ2位の防御率2.50を記録し、サイ・ヤング賞候補にも挙げられている。シンカー主体にゴロを打たせる投球が冴え、被本塁打は12本のみ。右投手相手に多投するチェンジアップは空振り率/スウィング率45.1%で、打者を腰砕けにさせている。縦に鋭く曲がるスライダーも威力十分で、左打者に対して被打率.189、被弾1本だけと滅法強い。

 ただ、12被弾のうち4本は実はドジャース戦。4月6日にはテオスカー・ヘルナンデスに2発献上し、9月16日にはアレックス・コール、キケ・ヘルナンデスにも本塁打を浴びた。右打者の対戦では、対左には力を発揮するスライダーが被打率.313と打たれがち。チェンジアップを我慢できれば、攻略の糸口をつかめるはずだ。
 
■レンジャー・スアレス(先発投手)
 技巧派左腕は2年連続で12勝を挙げ、防御率3点台前半の安定感で投手陣を支える。後半戦は調子を落としたが、ポストシーズンは通算10登板で防御率1.43と大舞台に滅法強い。6球種をそれぞれのコースに投げ分けるスタイルが持ち味で、打者を追い込んでからの低めへの制球力が光る。

 ただし球威はそれほどでもなく、サンチェスと同様に対右打者の相性も悪い。特にシンカー、カッターなどの速球系を打たれており、ドジャース打線もまずはここから攻略したい。個々の打者では、ムーキー・ベッツが通算10打数4安打でうち3本が長打(2本塁打、1二塁打)。また、途中加入のアレックス・コールも12打数5安打と相性がいい。

■ヘスス・ルザード(先発投手)
「戦闘モードに入る」ための眼鏡が印象的な左腕で、マーリンズから加入した今季はリーグ2位の216奪三振を記録。この数字からも分かるように、サンチェス、スアレスと違って支配力の高さが際立つ。決め球スイーパーは空振り/スウィング率43.7%を誇り、対左に多投するチェンジアップも36.2%と強力だ。

 4月4日のドジャース戦では7回2安打無失点8奪三振の快投を披露しており、好調時の勢いを止めるのは難しい。その一方、セットポジションでの投球回に課題を抱えており、走者を背負った場面では被打率.287、被OPS.801、得点圏では.301/.884とさらに数字が跳ね上がる。許した盗塁も22個と多く、ドジャースとしてはまずは粘り強く出塁していくことから始めたい。
 

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