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プロ野球

【DeNA】神走塁に粘りの打撃!巨人をじわじわ弱らせた林琢真に指揮官、コーチも称賛「自分はどういう選手なのか理解できつつある」

萩原孝弘

2025.10.12

走攻守で存在感を見せた林。スタッフ陣からも好評価だ。写真:萩原孝弘

走攻守で存在感を見せた林。スタッフ陣からも好評価だ。写真:萩原孝弘

☆特性を活かしたプレーに指揮官も絶賛

「自分はどういう選手なのかっていうところをしっかり理解できつつあるかな。粘って出塁するっていうのもそうですけど、出塁できなくても粘ってる姿勢も見せましたし、セーフティの構えしたりとか、揺さぶったりしたり。もちろんしっかりとバントも決めることもできてますし、守備もいい動きしてくれてるんでね。自分で自分のことがわかってきたかなってのは感じますね」。
 
 大事なクライマックスシリーズの初戦をモノにしたDeNAの影のヒーロー・林琢真に対し、指揮官は走攻守のすべてを称えた。

 レギュラーシーズン通り8番・セカンドでスタメン起用された林は、1点リードの3回、先頭打者で登場。ここまで散々煮え湯を飲まされてきた天敵・山﨑伊織に対し、追い込まれてもファウルで粘り7球目のフォークを泳ぎながらもレフト前に運ぶヒットを放つ。アンソニー・ケイのバントでセカンドに進むと、蝦名達夫のレフト前ヒットでホームを陥れることに成功した。

 1点差に迫られた4回は、わずか5球でツーアウトを取られたあと、三振に倒れたものの7球を投じさせる粘りを発揮。7回は無死一塁からしっかりと送りバントを決め、ベンチに求められるプレーをきっちりとこなしてみせた。

☆効いた神走塁

 三浦監督は3回の走塁に「かなり下の方が緩かったっていう報告も聞いてますし、アンツーカのところも滑る。さらにスパイクの裏にもだいぶ土がついて、グリップ力もない中でね、よく走ってくれましたね」と述べ、雨でぬかるむなか、積極性を失わず、かつ堅実な走塁技術を称賛した。

 林自身も「自分はなるべくトップスピードで三塁に行くことしか考えてなかったです。回すか回さないかはコーチの判断なので、もう行くつもりで行って、河田さんが回されてたんで行ったって感じです。元々ベース周りは濡れているという情報は入っていたのですが、もうぐちゃぐちゃやったんで、慎重に回って還ったって感じです」と事前の情報プラス三塁ベースコーチを信じた結果だったと告白。アウトになれば流れが変わる可能性もあった紙一重の走塁に「無事に生還できてよかったです」と胸を撫で下ろしていた。

 一方初回にさばいた2つを含む4つのセカンドゴロも、雨の中打球が速く決してイージーではなかった。「練習から濡れてたんで、しっかり想定しながら練習はしていました。それ通りにできたかなと思います」と適切な準備で対処したと頷いた。
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