MLBのワールドシリーズ（WS）が現地10月24日に開幕。トロント・ブルージェイズの先発右腕トレイ・イェサベージは、立ち上がりにロサンゼルス・ドジャースを三者凡退に抑えた。

　９月にMLBデビューを果たしたイェサベージは、初対決のドジャース打線に対し150キロ超の速球や鋭く落ちるスプリットを駆使して好投。１番の大谷翔平を空振り三振に仕留めると、続くムーキー・ベッツをショートゴロ、３番のフレディ・フリーマンをセカンドゴロに抑えた。

　最高の立ち上がりを披露した22歳について、現役時代はWS制覇を２度経験している田口壮氏も称賛する。試合を生中継しているNHKで解説を務めている同氏は「リリースポイントが、メジャーのなかでもトップクラスの高さ。打者からすると上の角度から球が出てくるイメージにはなると思います。捉えきれないというか、少し遅れ気味になります」と腕の角度に注目した。
  　そして大谷を空振りさせた決め球のスプリットについて実況に問われると、「抜けが良くて、１回上に上がって、スポッと落ちるようなイメージです。良い高さからのスプリットを、初見で打つのは難しいと思います」と評した。

　なお、イェサベージは２回にドジャースのキケ・ヘルナンデスにタイムリーを許して１点を先制されたが、第２打席だった大谷をファーストゴロに打ち取り、最少失点でこの回を乗り切っている。

構成●THE DIGEST編集部

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