米スポーツ専門メディア『Fan Sided』は現地12月23日、「悪いオフシーズンが既に確定している５つのコンテンダー」と題した記事を配信。「この冬誤った道を進んでいる」５チームのうち、２チームがロサンゼルス・ドジャースと同じナ・リーグ西地区から出た。

　１チーム目はサンフランシスコ・ジャイアンツだ。昨オフにはスター遊撃手ウィリー・アダメスを７年１億8200万ドル（約284億円）で獲得すると、６月には強打者ラファエル・デバースをトレードで獲得。81勝81敗でポストシーズンまでゲーム差２届かなかった。

　今オフは今井達也の獲得に関心を寄せたものの、見送る姿勢を見せた。同メディアはジャイアンツが「中堅FA獲得にとどまり、トレード市場も検討する可能性がある」と球団の方針を予想。「（サンフランシスコという）巨大なマーケットに身を置いており、好調なドジャースに追いつき、少しでも優位に立つために、これまで以上にプレッシャーがかかっているなかでのこの状況は非常に残念だ」と厳しい評価を下した。
  　25年シーズンに90勝72敗、ナ・リーグ西地区２位でポストシーズンに進出したサンディエゴ・パドレスも状況が「流動的」とはいえ、戦力アップにつながらないオフシーズンを過ごす可能性が高いと同メディアは示唆する。

　現在もオーナー一家のお家騒動が続き、球団売却の可能性も浮上するなど、補強が困難な状況にあるパドレス。そんな状況のなかでマイケル・キングと３年7500万ドル（約117億円）で再契約できた点については同メディアも評価する。

　しかしキング再契約が大きな功績だった、と評価を受けるようでは、「パドレスはより深刻な状況にある」と同メディア。ディラン・シース、ライアン・オハーン、ロベルト・スアレスら主力の流出が相次ぎ、さらに今年７月に有望株４人を放出して獲得したメイソン・ミラーのトレード話も出るなどファームも含めて残念なオフシーズンを過ごしていると示唆した。

　一方のドジャースと言えば、連覇を果たした主力メンバーはほぼそのまま、球界随一の守護神エドウィン・ディアスを３年6900万ドル（約108億円）で獲得。５年連続の地区優勝、そしてワールドシリーズ３連覇に向け、順調な冬を過ごしている。

　常勝軍団の勢いを止められるチームは同じ地区にはいないのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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