２連覇を達成した王者の数々の名勝負が、再び脚光を浴びている。

　アトランタ・ブレーブスの公式サイトは現地12月24日（日本時間25日）、「各球団における2025年最高の勝利」と題した記事を掲載。30球団の担当記者がそれぞれ、今季のなかで最も印象的な試合をピックアップした。

　そのなかで、球団初のMLB連覇を果たしたロサンゼルス・ドジャースからは、現地11月１日のワールドシリーズ（WS）第７戦が選出された。ソニア・チェン記者は、25年シーズンラストの一戦を彩った劇的な数々のシーンを回想する。

　３対４で迎えた９回一死ランナーなしの場面でミゲル・ロハスが放った起死回生の同点ソロ本塁打、山本由伸の“中０日”登板での２回２／３無失点の快投、延長10回のウィル・スミスによる決勝ソロ、そして試合を締める併殺打を成立させた遊撃手ムーキー・ベッツの好守に言及。「MLBシーズン最後の勝利以外、考えられない」と断言した。
  　なお同記事では、ボルティモア・オリオールズ、ロサンゼルス・エンジェルス、ヒューストン・アストロズ、フィラデルフィア・フィリーズ、セントルイス・カーディナルス、サンフランシスコ・ジャイアンツと、６球団の番記者がドジャース戦を選出。激闘を制しての戴冠とともに相手球団にとっても、忘れがたい試合が多かったようだ。

　そのなかでオリオールズのジェイク・リル記者が選んだのは、現地９月６日の試合だ。ドジャースの先発・山本由伸に９回２死までノーヒット・ノーランに抑えられながら、１番ジャクソン・ホリディがソロ本塁打を放ち、代わって登板したブレイク・トライネンから一挙３点を奪い、４対３でサヨナラ勝ちという劇的な幕切れ。同記者は「信じられない結末」と振り返った。

　25年も記憶に残るドラマが数多く生まれたメジャーリーグ。はたして来年はどんな感動がファンを待ち受けているのだろうか。今から楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部

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