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プロ野球

先発投手では際立つ今井の難攻不落ぶり。日本一のソフトバンクは救援陣も粒ぞろい【リーグ1位の男たち:パ・リーグ投手編】<SLUGGER>

藤原彬

2025.12.30

メジャー挑戦を控える今井の各種指標はやはり際立っている。写真:THE DIGEST写真部

メジャー挑戦を控える今井の各種指標はやはり際立っている。写真:THE DIGEST写真部

 個人タイトルの対象ではなくとも、今季の選手個々の活躍や貢献を振り返る上で見逃せない部門のベスト3を紹介する。今回はパ・リーグの投手編だ。(※先発で120投球回以上16人、救援が45投球回以上15人を対象)

■奪三振率(奪三振×9÷投球回)
【先発】
1.宮城大弥(オリックス)9.88
2.今井達也(西武)9.79
3.モイネロ(ソフトバンク)9.27

【救援】
1.藤井皓哉(ソフトバンク)13.50
2.ウィンゲンター(西武)13.31
3.西口直人(楽天)12.43

 先発ベストの宮城は前年から1以上も数字を伸ばすなど、近年は奪三振能力の向上が目覚ましい。今井は昨季の1位から陥落も数値は誤差の範囲。モイネロは6月6日のヤクルト戦で左腕新記録の1試合18奪三振を樹立している。救援最多はソフトバンクの杉山一樹が奪った85三振だが、率では同じブルペンの藤井がトップに立った。ウィンゲンターが49登板で三振を奪えなかった試合はわずか5試合のみ。
 
■与四球率(与四球×9÷投球回)
【先発】
1.伊藤大海(日本ハム)1.33
2.宮城大弥(オリックス)1.80
3.隅田知一郎(西武)1.92

【救援】
1.西口直人(楽天)2.31
1.松本裕樹(ソフトバンク)2.31
3.田中正義(日本ハム)2.45

 2位以下を大きく引き離した伊藤は3与四球が1試合あっただけで、他の登板ではすべて2つ以下にとどめた。同じ日本ハムでは、対象外だが加藤貴之(日本ハム)が0.98と制球力の良さは変わらず。20先発のうち10登板が無四球だった。一方で、小島和哉(ロッテ)はリーグワーストの3.55と制球難がぶり返している。救援には頭抜けた数値を残した投手がおらず、近年の出力重視傾向が反映されたようだ。

■K/BB(奪三振÷与四球)
【先発】
1.伊藤大海(日本ハム)6.72
2.宮城大弥(オリックス)5.50
3.隅田知一郎(西武)4.38

【救援】
1.西口直人(楽天)5.38
2.藤井皓哉(ソフトバンク)5.36
3.松本裕樹(ソフトバンク)4.31

 投球の質を図る指標のランキングで、先発は与四球率と同じ3人が順位もそのままにトップ3へ名を連ねた。伊藤は前年の4.13から2以上も数字を上昇させている。救援では奪三振率1位の西口と与四球率1位の藤井がワンツー。前者はK/BBをトミー・ジョン手術前の水準から2倍以上に引き上げ、見事な復活劇を描いた。

 

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