現地時間８月25日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はボルティモア・オリオールズ戦に「１番・投手」として先発登板。キャリアワーストとなる３本の本塁打を浴び５回４失点という内容ながら、勝利投手の権利を持って降板。しかし、チームは逆転負けを許し、９勝目はお預けとなった。

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　過去６試合で防御率1.58と好調さが光っていた27歳だが、この日は初回先頭打者のセドリック・マリンズに初球をバックスクリーンに運ばれる。さらに４番アンソニー・サンタンダーにもソロ本塁打を打たれ、いきなり２失点の立ち上がりとなった。

　２、３回は三振を奪うなど無失点に抑えたが、４回には先頭打者のサンタンダーをいきなりライト前ヒットで出塁させると、続くＤＪ・スチュワートに左越えの被弾。それでも粘りの投球で５回84球を投げ７奪三振を記録した。
  　試合後、ジョー・マッドン監督は「いつもの素晴らしい投球ではなかったが、それでも勝つのには十分な投球だった。ただいつものシャープさがなかっただけ」と大谷の投球を評価した。

　６回表で打者として立った直後に交代を判断したマッドン監督は、そのタイミングについては、こう説いた。

「彼に投げさせる理由が見つからなかった。彼は素晴らしい働きで、５回85球を投げた。決して簡単なことではない。フィールド上は恐らく華氏100度（摂氏約38度）近くあり、それ以外の要素を含め様々な影響があった。だから私は交代が正しいと思った」

　打ち込まれはした。それでも過酷な環境下で投げ抜いた27歳は、残り１か月近くで二桁勝利を達成できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部 

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