現地９月28日に先発登板を予定していたシアトル・マリナーズの菊池雄星が、先発ローテーションから外れることが前日に決まった。

　イチローがメジャーでデビューした2001年以来、ポストシーズンから遠ざかっているマリナーズ。残り５試合にして、ワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差とポストシーズン（PS）進出の可能性があり、絶対に負けられない正念場を迎えているのだ。

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　前半戦こそは好投を見せていた菊池だが、後半は13戦を投げ１勝５敗、防御率5.98と大きく調子を落とし、とりわけ直近２試合はともに３失点で3回KOと苦しんでいたさなかで、中継ぎに回ることが発表されたのだ。サムライ戦士に代わり28日の先発マウンドに上がるのは、25日のロサンゼルス・エンジェルス戦で２回９失点で炎上したタイラー・アンダーソンだ。
  　この苦渋の決断をスコット・サーバイス監督が直接本人へ伝えた。「彼は少し驚いていたけど、チームの状況を理解していた。キクチはチームのPS進出を望んでいた。もし前半戦の様に投げていたら、先発ローテーションから外すことはなかったと伝えた」と説明する。

　今後の起用法については「彼はどんな形であれチームに貢献したいと望んでいた。ブルペンで待機してもらって、必要であれば中継ぎとして登板させる」と語った。

　果たして、与えられた役割をまっとうし20年ぶりのPS進出に貢献できるだろうか。苦境に立たされたサムライの意地の投球に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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